郵便受けにIKEAのカタログが入っていた。昨秋長久手市にオープンしたので、間もなく1周年。IKEA自体は創業75年になるらしく、カタログの下の方に「みんなで一緒に75周年をお祝いしよう」という言葉が入っている。豊橋市からは50キロほど離れているが、まあ、ドライブがてら行けない距離ではないので、1年と75年のアニバーサリーに向けて、新たな客を呼び込むため各戸投げ込みということになったのだろうか。
暇にあかしてゆっくりページをめくり最後まで見終わったが、欲しいと思うものがひとつもなかった。豊かになったものだと思う。それともこれは私の個人的な問題で、社会や時代のせいではない?テレビのニュースなどで、この店の大きなカートに山のように品物を積んで押している人がたくさん画面に映っていた記憶がある。
先日は、ドラッグストアが生鮮食料品を扱いだしたとニュースで報じていた。薬の方の利益を投じて生鮮品の価格を安くしているので、とても売り上げが伸びているのだそうだ。小売業の売り上げ数字のグラフを示していたが、ドラッグストア業界が伸びた分、スーパーやコンビニなど他業種が落ち込んでいた。結局パイの奪い合いで、消耗戦になるばかりではないだろうか。
もうかつてのように、ものを買うワクワク感がないように思う。次にお金が入ったら憧れのあの品を買おうとか、新製品の何を手に入れたいとかいう、熱望のような思いが社会から消えてしまったような気がする。それはひととおり物が世の中にいきわたり豊かになった証左であり、喜ばしいことだ。
でも、そういう状態を迎えたら、次に進むステップはもっと穏やかで平和な社会だと、私は漠然とそんなふうに思っていたのだけれど、今のこの閉塞感はなんだろう。社会に蔓延しているとげとげしい空気は、なぜなのだろう。あるいは今が過渡期のために混沌としているのであって、ちゃんと新しい穏やかな時代が来るのだろうか・・・。
クスリがきれたので(と言うとアブナイ人のようだが)昨日受診し、少し強い鎮痛剤に替えていただいた。幾分かは痛みが軽くなった気がする。それで、雨も降ったことだしと、つい、今日は少し草取りをしてしまった。ほんの少ししかできなかったけれど、少しだけさっぱりした。