よんばば つれづれ

現在はこちらで書いてます https://hikikomoriobaba.hatenadiary.com/

つんつるてん、テレツクテン!

「テレツクテン」は何の関係もない。ただなんとなく語感が合うなあと思って付けてみただけのこと。

 

半月ほど前、神永曉先生の「日本語どうでしょう?」で「つんつるてん」が取り上げられていて、懐かしいなあと思い、この語について書いてみたいと思っていた。

japanknowledge.com

 

f:id:yonnbaba:20180725194938j:plain weblio辞書サイトより

 

めっきり使われることのなくなった「つんつるてん」。物の豊かな時代、このような状態になった衣類を身に着けている子供を見ることはほとんどない。したがって、言葉のほうも使われることがなくなってしまったようだ。

 

兄弟の多かった昔は、「おさがり」で、「つんつるてん」で、「つぎが当たって」いて、「しょうがぬける」ことさえあったのだろう。私自身は、以前にも書いたが、戦争の影響でスタートの遅れた、安月給のしがない公務員家庭の次女であったが、姉と11も年が違ったせいか、ほとんどおさがりを着た記憶はないけれども。

 

団地の集会所の南側の窓のカーテンが、長年日光にさらされて、何年か前からしょうがぬけてボロボロになってしまったため、老人会のメンバーの一人に縫ってもらって取り換えた。こんなことでもなければ、いまどき「しょうがぬけた」布地を目にする機会もないのではないか。

 

神永先生によると、「つんつるてん」は「何でそのように言うのかよくわからない不思議なことば」なのだそうだ。使用例も明治になってのものしか見当たらないとのこと。もしかすると、その当時の影響力の大きかった有名人の誰かが、勘違いして、あるいは思い付きの新造語として、使ったものが、大流行して定着してしまったのかも知れない。

 

時代の流れで、それがまた消えていこうとしている。

 

 

f:id:yonnbaba:20180725202027j:plain

この子たちは、私の心の中に残る・・・。