よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

ここにも行政のブラックボックス

私の住む豊橋市では、この何年か「ユニチカ跡地住民訴訟」をしていて、今年2月に名古屋地裁で、原告住民側の全面勝訴の判決が出た。このニュースがテレビで流れた時、「被告の豊橋市長は控訴する方針」と聞いて呆れた。

 

簡単に説明すると、戦後当市の復興のためにユニチカを誘致したのだけれど、その際に27万平方メートルという広大な土地を、戦後開拓した農民から市が買い取って、企業側には無償提供した。いちおう、使用をやめる場合は市に返還するという規約があったらしいのだが、市議会にも市民にも何も知らされないまま、ユニチカ平成26年、市長に全面撤退を伝え、平成27年には土地を63億円でセキスイに売却してしまった。つまりただで借りていた土地を、自分たちが使わなくなったからといって売り飛ばし、代金を懐に入れてしまったのだ。

 

それを森友問題と同じように、一人の市会議員が議会で質問したことから市民の知るところとなり、その63億円の代金は当然市が受けとるはずのものなのだから、市長はユニチカ側に返還を請求せよと訴えたのがこの訴訟だ。

 

たいていの地方自治体と同じく当市とて財政は苦しい折り、このような大金を返却してもらえるのは、市長としても願ってもないことのはずなのに、この判決に不服で控訴するとはどういうことなのか。どうしたって怪しげなことを想像してしまう。

 

 

今日はこの裁判の報告集会があったのだが、日曜日の朝9時半という早い時間にもかかわらず、百数十人規模の会場は満員で急遽臨時の席が増設されるほどで、市民の関心の高さがうかがわれた。

 

国の森友問題と同じような病巣がここにもあった。ちなみに豊橋市の現市長は国土交通省(入省時は運輸省)の元官僚だ。さすがに市長も控訴理由書が書けないのか、いまだ正式に控訴は成立していない。今後市長や市長側が与党の市議会がどのような行動に出るか、市民はしっかり監視していく必要がある。

 

 

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カタイ話だったので、せめて頂き物のフォトジェニックなクッキーを。

クッキーやクリームの甘さと、ドライフルーツの酸味が素敵なハーモニー。