よんばば つれづれ

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長唄に落語、日本情緒に浸る師走の一日

この2年間の活動で知り合った仲間の一人に協力を頼まれて購入したチケットで、長唄と落語の会を楽しんだ。

 

長唄の三味線の方が知人の師匠なのだそうだ。80代ということだが、きりっとした和服姿には色香も漂っていた。知人も今日は袴姿で司会を担当し、普段はヌーボーとした感じの人なのだけれど、ちょっと凛々しい日本男児に見えた。やはり日本人は和服姿がさまになると改めて思う。会場にも着物を召した素敵な女性がチラホラ見られた。

 

長唄の方たちはプロなのだろうけれど、落語は地元の落語愛好会「豊橋天狗連」の二人が出演した。先に演じた鶴橋減滅渡(つるはしへるめっと)さんは初めて聞いたけれど、なかなか面白かった。なんでも笑福亭仁鶴さんのもとで修業をなさったという経歴の持ち主だとか。

 

もう一人の成田家紫蝶(なりたやしちょう:今は定年退職しているが、元市役所職員だったので、「市長になりたや」というシャレが芸名の由来)さんは以前にも聞いたことがあり、とても面白かったので、今日はこの方が目当てだ。ご当地ものと言える「長篠の戦」の話に現在の話題や方言をうまく絡めて、盛んな拍手を受けていた。

 

そういえば、志の輔さんの落語を楽しんだのも、ちょうど去年の今頃だった。年末は「年忘れ」、年頭は「初笑い」と、やはりお笑い関係の方々は大忙しの季節だろう。もちろん、常設の寄席のある都市なら落語に季節など関係ないことだろうが。

 

今日の催しにはお隣の静岡から祭囃子の方々の参加もあって、半日たっぷり日本情緒を楽しんだ。

 

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今日の会場を彩った、見事な盆栽の柿。「高野柿」というのだとか。樹齢30年。