よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

モロッコのスケッチ展とプチ遠足気分

去年スタンディングで文化祭をしようと”言いだしっぺ”が言い出して、みんなで第一回の作品展を催した。その時に”言いだしっぺ”はそれまで趣味で描きためていたスケッチ集を出したのだけれど、それが手伝ってくれた画家の仲間の目に留まり、つながりのある画廊喫茶のオーナーから個展をしないかと声がかかるという展開になった。

 

そうして去年6月に”言いだしっぺ”はそのギャラリーで初めての個展を開き、それから本業・副業・スタンディングにさらに画家の活動も加わるようになり、その後グループ展なども開催した。

 

その”言いだしっぺ”の第二回の個展が昨年と同じギャラリーで現在開催中で、昨日スタンディングの仲間のひとりと一緒に鑑賞に出掛けた。会場が少し不便なところなので、電車とタクシーを使っていく予定だったのだけれど、”言いだしっぺ”が行きだけでも乗せていくからと言ってくれて、ご厚意に甘えた。

 

これまでの個展やグループ展で、描きためていた作品はあらかた出してしまったからと、今回の作品は先月スケッチ旅行に出かけたモロッコでの新しい作品だ。やはり今までのイギリスや日本の風景とはだいぶ色使いや空気感が違う。さらに、今回初の試みで、現地で入手してきた新聞(アラビア語)をちぎってコラージュした作品もある。目立ちすぎることなくうまくアレンジされていて、それがないとやはり少し物足りなく、あしらい方のうまさにうならされた。

 

帰りは最寄り駅まで送るという”言いだしっぺ”の申し出を辞退して、ネットの情報によれば徒歩8分という小田渕という駅まで、二人で歩くことにした。8分ならタクシーを使うまでもないと思ったのだけれど、実際には倍くらいはかかったのではないかという感じだった。相手の方はスタンディングでも最高齢と思われる八十代の方だったので、申し訳ない選択をしてしまったかもしれない。昨日は日差しもきつくなく、気温も低めだったので救われたけれど。

 

8分という意識が強くあったため、なかなか駅らしい建物が見えてこないことに不安を感じ、途中にあった小さな郵便局に入って道を聞いた。すると奥にいた男性が窓口に出てきて親切に教えてくれ、伊奈の駅で乗り換えですよとまで念を押したうえ、熱中症にならないようにと塩飴まで下さった。高齢者を案じてくれたようで、年を取ると良いこともある、ということか。

 

郵便局で教えられた通りしばらく歩くと、確かに名鉄小田渕駅に到着した。けれども今度は券売機が故障中のようで、乗車券が買えない。私は普段使う渥美線電子マネーが使えたので問題ないのだけれど、もう一人の方が困って閉まっていた駅舎のドアに呼びかけた。するとその機械の修理に来ていたと思しい作業着の男性が出てきて、入場券のようなものを下さり、降りるときにこれで清算してくださいと言う。

 

同行者は、ついでに、電車は何分に来ますかと聞いた。するとその方はご自分のスマートフォンで電車の時刻を検索して次の発車時刻を教えてくださった。駅員でもなく多分担当外のことだと思われるが、全く嫌な顔もせず「どこどこを見てください」などと言うでもなく、ササっと調べて教えてくださる姿に嬉しくなった。

 

通過する電車を何本も見送り、やがて私たちの乗る電車が到着。私たちのほかにはひと組の親子が乗っているだけののどかな車内でのんびりおしゃべりに興じ、あやうく乗り換え駅をやり過ごしそうになった。

 

名鉄の各駅停車なんて初めて利用したかも知れない。小さな駅やのどかな車内で、なんだか遠足のような気分を味わった一日だった。

 

 

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一枚買いたいなと思ったのだけれど、目移りして決められず。いまだ脳内で迷い中。

 

 

去年の”言いだしっぺ”の個展についてのエントリ

カフェ&ギャラリーguradualオープン記念企画展 - よんばば つれづれ