よんばば つれづれ

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人も社会もダウンサイジング

身のまわりをシンプルにしたいという思いが、どんどん強くなっている。少し前に、食器類を一新したいと書いた。まだ「一新」まではいっていないが、うんと減らして、そして食器戸棚を替えた。ほぼ、半分のサイズになった。

 

Before

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After

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これに納まるだけの食器しか持たないことにする。かなり処分したのだが、いまは相当重ねたりして余裕のない状態で収納しているので、もう少し減らして、ゆとりを持たせたい。

 

今までの食器棚は青森に引っ越した時に買い足したものなので、ほぼ40年近く使ったことになる。婚家は大きな家だったので、ちょっと幅の広いこの食器棚でも全然大きく感じなかったのだが、今の団地に引っ越したら、狭い台所でたいへんな威圧感を放つようになった。気にはなっていたが、新しいものを購入するのはいいとしても、古いものを処分するのが一苦労だと諦めていた。

 

それでも、このところの「暮らしダウンサイジング化熱」はいっこうに治まらない。例によってネットで食器棚を物色しているうち、不要分引取サービスというものがあることを知った。市の大型廃棄物の回収料金の3倍だけれど、市の場合は戸外まで出さなければならない。また誰かにお手伝いを頼むのも申し訳ないし、思い切ってこのサービスを利用することにした。

 

前面のガラス戸や棚の中はきれいにしたけれど、いかんせん裏面は気になりながらも掃除できず、40年苦楽を共にした食器棚は、背中にたっぷりと綿ぼこりを付けて、二人の作業員に軽々と運び出されていった。長い間、お疲れ様。

 

これで我が家の高さ180センチ級の家具は、冷蔵庫とその隣に置いている無印の木製ユニットシェルフの二つだけになった。大地震の時、ユニットシェルフは倒れてもその下敷きになる恐れはない。冷蔵庫は驚くほど動き出すようだけれど、奥行きがあるし重たい冷凍部分が一番下なので、転倒はしにくいのではないかと、希望的観測をしている。よって、家具の地震対策はほぼ終了だ。

 

平均寿命でいけば四分の三まで生きてきた私は、そろそろ人生の撤収段階だ。もちろんまだまだこれからだって何事かを始めたり身に付けたりすることも可能だけれど、それはもっぱら自分の中に収められる(修められる)ことにしたい。物質的には整理あるのみ!欲をかかないで、シンプルに、できる限り「品よく」を心掛けて生きたい。

 

なにやら、権力者の方々が、恫喝やら聞くだに呆れるような屁理屈をこねまわし大嘘をつき、なにがなんでも自分たちの罪を覆い隠そうとしている。教育勅語や道徳を重んずれば、このような人間が出来上がるということか・・・。

 

あの方々とて、ほぼ人生の四分の三ほどを生きてきているのだ。そのうちの大半を日の当たる所で過ごした来たはず。もういい加減、弱い立場の人々のことを考え、悟りや高い境地を求める気に・・・はならないのでしょうねえ。