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よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

6年前のブログの風化、世間の感覚の風化

2006年に開設して、退職する2013年の春まで綴っていた会社のブログが、私が辞めてから更新はめっきり減ってしまったが、いちおうまだ残っている。

 

その私が書いた過去記事の中から、2011年4月16日の記事。

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NHK『サンデル教授の究極の選択』、とても感動的なまとめでした。
サンデル教授が多くの人々の心を捉えるのは、
やはり教授の高い人間性ゆえなのだとあらためて痛感しました。

今回の震災で日本人が見せた過酷な状況でも冷静に協力し合う姿が、
世界中の人々に感動を与え、さらに同じ人間として誇りをも感じさせたという意見を引き出し、
この大災害をきっかけに人間は民族とか国家とかを超えた、
もっとグローバルなコミュニティ意識を持つようになっていけるのではないか、と締めくくりました。

支援の形はお金、物、労働・・・といろいろありますが、こんな形のエールもあるのだと知りました。
日本人であることをとても誇りに感じましたし、
ここ愛知ではほとんど震災の被害も影響すらも感じないで暮らせてはいますが、
被災地のことを忘れず、自分のおかれた立場で自分のできることで、
末永く応援していきたい、そしてきっと前よりもっと素晴らしい日本を築かなければ!と思いました。
お金や物という現実的なものはもちろん必要不可欠ですが、
喜びや誇りという心の栄養もとても大切なものですね。

今回の世界の人々の日本人に対する驚きや賞賛を、
さして苦労もしていない周辺の人間が台無しにしないよう、
不必要な買いだめに走ったり、風評に惑わされたり、
根拠のないデマに振り回されたりしないようにしたいものです。

ブログ更新をとパソコンに向かうと、Yahooのトピックスに
「米軍感激、仙台海岸にARIGATO」と掲載されていました。
人と人は分かり合える、分かち合えるとまた確認できた気持ちです。

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このときから6年の時が経って、もう世の中の雰囲気は随分違うところに来てしまっていると痛感する。被災していまだに苦しんでいる方々を除けば、大半の日本人はすでにあの震災のことを半ば忘れかけているのではないだろうか。

 

「この大災害をきっかけに人間は民族とか国家とかを超えた、 もっとグローバルなコミュニティ意識を持つようになっていけるのではないか」というサンデル教授の示した素晴らしい見通しも、その後ヨーロッパで相次いだテロ事件や、世界のあちこちで台頭してきた自国ファースト主義や極右勢力の台頭などで、当時よりいっそうとげとげしい社会になってしまい、残念ながらはずれてしまった感が強い。

 

結局、人類はこんなにも愚かな生き物でしかないのか・・・と悲しくなってしまう。

まさに、ボブ・ディランの「風に吹かれて」の心境だ。

 

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f:id:yonnbaba:20170320144402j:plain 仙台海岸のARIGATO(写真はどちらもYahooの画像サイトより)