よんばば つれづれ

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ネットとリアル、うまく使って「人の繋がり」を武器に

昨日の朝、いつものスタンディングの時刻に駅前でボブ・ディランの『風に吹かれて』を歌う企画があるという連絡が入った。このところすっかりスタンディングはご無沙汰で、昨日も朝の時点では「頑張ってください」とひとごとのような返信をしておいた。

 

活動量が少なすぎるせいか、近頃寝つきが悪い。昨日も何もしていなかったので、夕方ウオーキングでもしなくちゃと思い、それならいっそディランを歌いに行こうかと考えて、片道歩いて久々のスタンディング参加となった。

 

駅前デッキに到着すると、すでにギターがひとりと3人の仲間が歌っていた。早速私も「権力者が得するのが戦争 庶民が得するのは平和」と書いたプラカードを掲げながら加わった。英語や日本語訳の歌詞などで『風に吹かれて』のほかにPPMの曲なども入れて、6時半まで歌って解散した。

 

帰りにスタンディングの言いだしっぺと、「この頃顔を合わせることが少なくなっている人がいるけど、やっぱり実際に顔を合わせて言葉を交わすことが大切だよね。一人だけだと無力感を感じたりしやすいし・・・」という話をした。

 

夜、その言いだしっぺから電話があり、「明日一緒にランチをしないか」という提案だった。急遽、我が家の近くのレストランで、この近辺のメンバーで都合のつく何人かが集まることになった。

 

そんな訳で、今日、レストランからコグニサイズに直行できるように支度を整えて出かけ、言いだしっぺプラス4人の熟女でランチミーティング。話は多岐にわたり、悲観的な話題も出たが、家で一人悶々としているのと違って、やはり仲間で話すと考えが建設的な方向へいく。

 

参加したメンバーに、親の家が空き家になっている人がいて、そこを有効活用して学校に行けない子や養護施設を出た18歳の子を支えるための施設にできないかという話になった。以前から、言いだしっぺと貧困の子供や不登校の子のために何かしたいという話はしていたので、そういう場所があるなら何とか具体的に考えていきたいねと意見が一致したところで時間が来た。

 

世界的規模で大規模な価値観や制度の変化がない限り、これからますます余裕のない社会になっていくであろうから、時間的にも経済的にも恵まれている団塊世代年金生活者は、少しずつ社会を支えるマンパワーになる必要と責任がある。

 

「住み開き」(参考:「住み開き」企画第一回開催 - よんばば つれづれ)を企画しても仲間内の参加者ばかりで外に広がらないし、ベテランの活動団体の主催する集会&パレードは雰囲気にどうも馴染めないし、私にできることなんて結局ないんじゃないか・・・と、ともすると後ろ向きになりがちだった。今日の話の中では来年早々にもあるかも知れない衆院選対策の名案は見つからなかったが、確かにこうして仲間と顔を合わせて話せば元気が出る。

 

名古屋方面のママの会の人たちは、情報交換はほとんどフェイスブック上で行い、イベントの時にしか顔を合わさないようだ。この地域のママの会でも、比較的若い人たちは盛んにフェイスブックのチャットでやり取りしている。仕事を持っている人たちはなかなかスケジュールの調整がつかなくて、顔を合わせるのが難しいということもあるのかもしれない。

 

自民党の代議士が「選挙は選挙戦が始まった時には終わっている。それまでの日常で、どれだけ冠婚葬祭などの付き合いをマメにしているか等で決まってしまっている」と話したという。つまりそれも人と人の繋がりで、それを金で作るか心で作るかの違いなのだと思う。

 

お金も組織もない私たちだけれど、さいわいリタイア世代は時間があるのだから、なるべく顔を合わせて人と繋がる努力を怠らないようにしなければと思った。日々苦しくなるようなニュースばかり入ってきて、今日も「いっそ出家してしまいたいと思う時もある」と言ったメンバーがいたが、情報化の現代、どこに逃げても社会と全く無縁で生きることは難しいし、知ってしまえば、自分の幸せの中だけで安穏としていることはできない。

 

ならばやはり、何かしら自分にできることを見つけ、仲間と協力し励まし合い、ときに落ち込みながらも諦めず、コツコツつながる努力をしていくしかない。「ネットは怖いから使わない」と言うメンバーもいたが、使い方次第だと思うと、私はブログでの体験を話した。不用意なタイトルにして不快な書き込みをもらったこともまれにあったが、私はここで素晴らしい仲間と繋がることができている。落ち込んだ時に励ましていただいたりするし、他の地域の活動を知って勇気づけられることも多い。

 

リアルの世界とネットの世界。どちらも避けて生きていくことはもうできない。今までも動力の発明や電気の発明を使いこなしてきたように、インターネットも人間の知恵でうまく使いこなしていくしかない。遠く離れた人とお金を掛けずに繋がれるという点では、インターネットは素晴らしい手段だ。

 

 

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猫だってつながるんだから・・・。  (ネットから拝借)