よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

「よさこい」に魅せられたフィンランドの学生

昨日の昼間テレビを付けたら、『Youは何しに日本へ』とかいう番組(たぶん再放送)をやっていた。そのまま見ていると画面にはフィンランドから来たという若い女性が登場し、東北大学に短期留学ということらしいのだけれど、日本には何度も来ているそうで、日本語もかなり堪能だった。

 

何が気にいってそんなに度々来ているのかと聞くと、「ソーランに魅せられて」ということだった。札幌のソーラン祭りは知っていたが、いまやこの祭りは全国各地にあるようで、仙台のそれも全国で3本の指に入る盛大なものなのだそうだ。

 

そして東北大のソーラン踊りのサークルはメンバー180名以上という、出場チームの中でもかなり大所帯のグループとのこと。彼女はもうソーラン祭りの魅力のとりこになってしまい、去年に続いて今年もその祭りに仲間と一緒に出場するため、はるばるフィンランドから来たのだそうだ。

 

そしてソーラン祭りについての本をヨーロッパで紹介し、あちらでも流行らせ、祭りを開催するのが夢で、現在その本を翻訳するために勉強中とのことだった。「ソーラン」との出合いは、人生が変わるくらいの出合いだった、この祭りの踊りの中に自分の居場所があるというようなことを言っていた。

 

「お金はどうやって?」という番組スタッフの質問に、「国が出してくれる。私は月7万円くらいもらっている。返済の必要もない」と答えていた。フィンランドは、たしか小学校から大学まで無料だ。そのうえ返済不要の奨学金までもらえる。金額に多少幅はあるが、学生なら誰でももらえると言っていた。

 

 

彼女は本当に生き生きとして楽しそうだった。同じような若者でありながら、彼女が仲間とソーランを踊っているその時に、テロや紛争に関わっている若者もいるのだと思うと、その違いに愕然とする。彼女のように、自分の好きなことを自由に学ぶ権利を得られる国が、戦闘をしている若者たちにもあったなら、それでも彼らは武器を選ぶだろうか。

 

誰も生まれる国を選ぶことはできない。せめて先に生まれている大人は、どこの国に生まれようと、子供たちが等しく心穏やかに暮らせ、そして受けたい教育を受けて育つことのできる環境を用意してやりたいものだ。いまや日本もかなりあやしくなってきている。昨日もJKビジネスで摘発された業者のニュースで、そこに登録し働いていた女子高校生の中には、自分で学費を稼ぐためだったという子が少なからずいると言っていた。

 

フィンランドは一人当たりのGDPでは遥かに日本より上だけれど、それでもこの国がいちおう経済大国を自負する国であるのなら、学ぶ意欲のある子供は、親の収入と関係なく安心して学べる社会にしたいものだ。それが結局は国のためになることでもある。

 

 

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