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よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

いろいろなものに慰められながら

暮らし 本、動画等感想

落ち込んでから一週間余、日々いろいろなものに慰められながら過ごしています。まずは、皆様からのコメントに心から感謝申し上げます。あらためて、この場所が私にとって大切な場所だと確認しています。

 

昨日は以前から申し込んでいた地区の市民館主催の「ほのぼの音楽会」でした。前に「大人の愉しい音楽授業」という講座をしてくださった地元で作曲活動をしている鈴木直己さんという方が、いつの間にか曲を作るようになっていたという、ご自分の6歳のお嬢さんみおちゃんと一緒に作る音楽会です。今回は彼女の作った曲の披露がメインの音楽会ということで、聴衆にも小さなお子さんや、なかには赤ちゃんもいて、気楽でちょっとにぎやかな音楽会でした。

 

プログラムの一つに、「聴衆からもらったお題で即興の曲を親子で作る」というのがあり、会場の男の子が「秋の山」というリクエストをしました。直己さんとみおちゃんがそれに応えて演奏した曲に、なんだか妙に私の心が共鳴してしまい心がふるえるような感じがしました。もう一度聞きたい気がしますが、即興なのでその場限り。それも一興なのかも知れません。音楽はやっぱり人の心を癒やします。

 

そしてここ数日、夏になると何度でも見たくなる、十数年前のドラマ『すいか』のDVDをまた見ています。見るたび「やっぱりいいドラマだな~」と思うのですが、今回は一つ一つの台詞がひときわ深く胸にしみます。登場人物がみいんな実にいとおしく魅力的です。どんな自分であっても、この世に存在していいんだよと、大きな腕に包まれているような気持ちになれます。こんなに時間がたっても、出演している女性たちのファッションも少しも古臭くならない、いろいろな点で奇跡のような作品です。

 

『悼む人』で深く惹かれた天童荒太さんの最新作『ムーンナイト・ダイバー』を読みました。3.11後の福島の海沿いの町と思われる場所が舞台です。繊細さと誠実の人という私の期待を裏切らない、天童さんらしい作品でした。目に見える地上にはもちろん悲しみがいっぱいですが、私たちの目には触れない海の中にも、こんなにも厳しく悲しい現実が沈んでいるのだと気付かされました。

 

よしもとばななさんの『なんくるない』。ちょっと手に取って初めの部分を読んでみたら、これはぜひ今読みたい本だ、と直感しました。題名で分かるとおり、沖縄を舞台にした4つの短編集です。あとがきで著者自身が「これは観光客が書いた本だ」と書いていますが、確かに描かれているのはステレオタイプな「沖縄」かも知れません。でもやっぱり行ってみたい気持ちになります。猛烈に日焼けしそうですが、夏の沖縄に行きたくなります。

 

でも、沖縄に行ったからといって、現実には必ずこの物語のように寂しさや悲しみが癒されるものではないでしょうし、反対に、沖縄に行かなくても、自分の心の持ちようで乗り越えていけるものなのかも知れません。

 

まだまだ、どうすればいいのか分からない、いえ、どうすればいいのかは分かるけれど、それがはたして本当の自分と言えるのかが分からないし、それ以上に、そんなに思慮深く振る舞えるほど自分ができた大人ではないということが分かっているので、悩みが解決したわけではありません。

 

これからも何度となく自己嫌悪に陥るような失敗をしでかしてしまうでしょうが、なんとか身近な人に心配を掛けない分別ある大人像と、現実の愚かな自分との間をウロウロしながら、少しずつでも理想に近づけていく努力を放棄しない、というあたりが実際的な道でしょうか。

 

今までの経験から、年齢を重ねることは決して「人間ができていく」ものではなく、むしろ「生来の性格が濃くなっていく」ことであることの方が多いと気づきました。たとえウロウロしながらでも、良い方向に進むというのは簡単なことではありません。あまり先のことを考えると絶望的な気分になってしまうので、ぶつからない、ころばない程度に目の前だけ見ていこうと思います。ゆっくり、ゆっくり・・・。

 

 

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