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よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

『猫弁ー天才百瀬とやっかいな依頼人たちー』大山淳子著

おととい、「マスコミを殺さないで」のスタンディングの告知を市内の各新聞社にファックスするためコンビニに行ったとき、帰りに市民館の前を通ったので、久しぶりに寄ってみた。仕事を辞めてからというもの、少なくとも週に1回程度は行って本を借りていたのに、去年の秋あたりから出前授業とスタンディングで猛烈に忙しくなって、ぱったり足を運ばなくなっていた。以前はたいてい1度に3冊くらいは借りたが、読めずに返すのも残念なので、今回はひかえめに1冊だけ借りて来た。

 

 

『猫弁』というタイトルを見て、私のブログ読んでくださっている方なら、題名に惹かれたということが一目瞭然なことと思う。

 

そして、これが表紙。

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コミック的な表紙から想像される通り、とても軽くサラッと読めてしまう。けれども登場人物はなかなか魅力的に描けていて楽しい読書だった。このところ「読まなければ」と思って読むような読書が多かったので、夢中になって一気に読む楽しい読書は久しぶりだった。

 

TBSと講談社のドラマ原作大賞受賞作であり、何年か前にテレビドラマにもなったようなので、ご存じの方も多いかもしれない。私はドラマは知らなかったけれど、主人公の百瀬太郎弁護士を吉岡秀隆くんが演じたようで、うってつけのキャストだと感じた。

 

冒頭大会社の会長の社葬の会場で、キャデラックの霊柩車ごと遺体が盗まれるという事件が起こるのでミステリーかと思わせるが、犯人はすぐに判明する。けれども、百瀬の弁護士事務所に持ち込まれる相談や、百瀬の見合い話など、ばらばらに語られる物語が徐々に絡み合っていき、登場人物が重なり合っていく過程で、いろいろ推理する楽しみもある。

 

そうして思った通りや願った通りになる展開もあるかも知れないが、ラストで意外なジグソーパズルの最後のピースがパチンとはまる感じできれいにつながって、心温まるハッピーエンドとなる。

 

ちょっと腹黒かったり、かなり間抜けだったりする人物もいるけれど、どの登場人物も憎めないキャラクターだ。なかでもやはり主人公の百瀬の、頼りなさと明晰な頭脳のギャップや、垣間見える孤独そうな生い立ちに、母性本能が反応してしまう。これを吉岡君が演じたら、ハートをつかまれてしまうだろうなと思う。

 

ドラマでは相手役が杏さんだったようで、こちらはちょっと原作とはイメージが違うし、吉岡君とも何となくしっくりしないような気がするのだけれど、『デート』のときの杏さんの可愛らしさを考えると、案外良かったのか?という気もして、やはり見なかったことが悔やまれる。テレビでは2作放送されていて、原作はシリーズで5作出ているようなので、またいつかドラマが作られるかもしれない。

 

 

 

今日は国際協力コスモス会の集まりで、エジプトの女性からアラビア語を教えていただいた。まえまえから横書きなのに右から書くというアラビア語を、実際に書くところを見たいと思っていたのでお願いしてみたのだ。紙を斜めにしてさらに傾斜を付けて書くようすは、ちょっと日本の縦書きで書いているのと似ている気がした。

 

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「絵」としか思えないけれど、日本のくずし書きなどもきっと外国人の目から見たら同じようなものだろう。ちなみに、この中にある日本女性の名前は私ではありません。