よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

弁護士さんが作った映画『日本と原発』

今日の午後は盛りだくさんな一日となった。昼食を終え、日米地位協定がテーマの「ピースカフェ」へ。講演と討論(グループワーク形式)でたっぷり3時間。終わったら4時半を回っていた。このあとの映画が5時からなので、一緒になったスタンディングのメンバーの車に乗せてもらって次の会場へ急いで移動し、上映開始にギリギリで間に合った。

 

見たのは、河合弘之さんという弁護士さんが作ったドキュメンタリー映画『日本と原発』。戦後まだ間もない頃、国は原子力による発電を導入し、国民も原爆で痛い目に遭っていたのに、今度こそそれを有効活用してバラ色の未来を拓くのだと思った。懲りずに、またしても騙されてしまったのだ。あるいはラクで豊かな生活への憧れ、つまり金に目がくらんでしまったか・・・。

 

日本で最初に原子の火がともった東海村のニュースから2011年のフクシマの恐怖の津波の映像までをダイジェストで見せ、そこから被災者や関係者、専門家のインタビューを挟みながら、原子力発電がコスト面でも安全面でも割に合わないことをじっくりと描いていく。

 

震災時の映像や体験者の話はとても悲惨なのだけれど、この河合弘之さんという弁護士さん(監督)が大変明るい方で、画面に出てくるときは笑顔や豪快に笑っている場面が多く、ともすると深刻で暗くなりがちなテーマをバランスよく扱い、同情や悲劇に流れず理性に訴えるものにしている。そして理性的なだけによけい心に深く感じるものが残った。

 

 

福島第一原発の大事故があって、私は初めて日本に54基もの原発があることを知った。そこまで増える間にただの一度も反対集会などに出るでもなく、それどころか説明会、勉強会も目に入らなかった。何となく不安には感じながら、要するに無関心だったのだ。そうして電力の恩恵だけはドンドン受けていた。

 

3.11でそうした自分を非常に悔いたが、今日この映画を見ながら強く思った。もう二度と、こんな後悔をしたくない!過去の私が反対集会に出ようとデモに参加しようと、やっぱり2011年の日本には54基の原発ができていただろう。けれども何もしなかったのと、できることをしたのとでは、自分の気持ちがまるで違っていたことだろうと思う。

 

日々あちこちから辛いニュースは入り、知れば知るほど苦しくなることの方が多いような毎日だけれど、諦めたら、あとで逃げた自分を許せなくなるだろう。これから10年20年たった時、今回のような深い悔いを抱くことだけは何としても避けたい。

 

この映画はとても良かった。音楽は新垣隆さん。

 

 

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