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よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

気持ちの良い話し方のお手本を探して

ことば 暮らし 社会のこと

以前久米宏さんの「ニュースステーション」に落合恵子さんがゲストで出演なさったとき、その頃すでになかなか聞けなくなっていた、くせのない気持ちの良い言葉遣いで、とても印象に残った。

 

私にとって落合さんは「ものを書く人」だったのだけれど、そもそも彼女の職業人としてのスタートはアナウンサーだったことを考えれば、なるほどと思わないでもない。しかし、近頃はアナウンサーとは名ばかりのタレントもどきの人も珍しくないし、言葉を大切にしない「物書き」もいるので、やはり落合さんは素晴らしいと思う。70歳という年齢を感じさせない滑舌の良さにも感心する。

 

落合さんの小説はあまり好みではなかったし、このところずっとなさっているあの独特の髪型も少々抵抗を感じるけれど、原発や去年の安保法制などにかかわる活動や、社会に対して発言する彼女の言葉にはとても共感を覚える。

 

落合さんのようなきれいな話し方をする人がテレビに出てくれればいいのにと思うのだが、もともとそれほど露出の多い方ではないし、こんな状況になれば政権に反対する活動をしている落合さんがテレビに呼ばれる可能性はますます低くなるばかりだろう。

 

そこでふと思いついた。ネット上の動画を探してみよう!

 

 あった。いっぱいあった。反原発、反安保法制のスピーチがたくさんヒットする。ただ演説ではなく、普通に会話しているものが聞きたかったので、「対談」を付けて探したら、少ないけれど見つかった。

 

紹介する音源は、 蒲田健さんという方がパーソナリティーをしているラジオ番組「学問ノススメ」に落合さんが出演なさった時のもの。2年程前のものだけれど、話の内容もとても良い。聞き手の男性もたいそう魅力的な声で、しかも話し方も落ち着いていて好感が持てる。ラジオのパーソナリティーは妙ににぎやかなしゃべり方をする人が多いという勝手な先入観を持っていたが、こんなにきちんと話す人が多いのなら、もう少しラジオを聞くようにしてもいいなと思う。

 

 

小さな人たちが「生まれてきてよかった」と思い、年取った方々が「長生きしてよかった」と思える社会でありたい、という落合さんの言葉。この時から2年たった今も、いえ今はさらに、小さな人たちが「ボクは何のために生まれたの?」と思うであろうことが増えていて、落合さんが「もうひとつの環境問題である」と仰る「大人」の責任をつくづくと思う。

 

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