よんばば つれづれ

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人前で話すということ

昨日今日と、ほかの人が聴衆の前で話すのを見て考えさせられた。やはり人前で話すというのは難しいことである。

 

昨日人前で話したのはユネスコ青年部の学生たちだ。私はオブザーバーとして参加した3人の大人の1人として彼らの話を聞いた。聴衆はひとクラスの中学生だ。大学生は9人で、そのうちの3人が講師となった。

 

話し方に大きな問題はなかったが、気になったのは彼らの服装である。9人のうち教室でコートを脱いでいたのは一人だけで、教壇に立って話す3人が3人ともコートを着たままの姿だった。先日私たちが出前授業をした小学校は暖房も何もない体育館でものすごく寒かった(それでも70代が大半のメンバーのほとんどはコートを脱いで行った)が、昨日の学校は私立なので教室は暖房が行き届いて、コートを脱いでいても快適な暖かさだった。

 

講師になった男子学生2人がジーンズだったことにも私は抵抗を感じたけれど、今は正規の教師自体服装はかなりカジュアルなので、こんなことを気にする私が少々おかしいのだろうか。担任の先生や、見学にいらしていた先生方はどうお思いになっただろう。年齢も活動のキャリアでも先輩のお二人に遠慮して口を出さなかったのだけれど、その場でコートを脱ぐよう注意すべきだったのだろうか・・・。

 

 

そして今日気になったのは、あるグループが主催する参加費500円の勉強会の講師の方だ。この方が申し訳ないけれど非常に聞くのがつらい話し方だった。最初はマイクを使わずに話していらしたが、後ろの方の人が聞こえないと言って、途中からマイクを使用した。でもマイクを使っても、肝心な部分で声が小さくなり早口でクチャクチャっと話されるので、真ん中あたりにいた私にも聴き取れない。そして癖なのか喉がいがらっぽかったのか、絶え間なく咳払いというか痰を切るようなことをなさる。この音の連続に私は少し気分が悪くなってしまい、途中で退席しては講師にも主催者にも失礼と思って必死で耐え、休憩になるのを待って出て来てしまった。

 

今日の講師はプロフィールを見ると長く教職にあった方で、現在も大学の非常勤講師をなさっているようなので、生徒や学生さんはちょっとお気の毒な気がしてしまう。自身の学問を追究する力と、人に話すとか教える能力とは違うものだから致し方ない部分もあろうが、やはり人に話を聞かせるからには、聴いてもらう努力、伝える努力というものもいくらかは必要ではないか・・・。ほんの少しの気遣いや練習で、随分改善できることもあると思うのだけれど。

 

 

人のふり見て我がふり直せ。でもなかなか思うようにはならないから、極力そういうシーンを避ける。・・・と思っているのに、近頃ますます人前で話すことが増えている。恐ろしいことである。

 

 

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よんばばや、猫におなり。   byオーガスト