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よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

さすが木皿泉!『富士ファミリー』礼賛

お婆さん猫を抱っこしながら、昨夜録画しておいたNHKスペシャルドラマ『富士ファミリー』を見た。脚本が木皿泉さんなのだから、これは見なければ!

 

で、見終わって「さすが木皿泉さん、なんといいドラマだろう・・・」とほんわか、トロリン、心があったまった。

 

舞台は富士山が目の前に見える、半分つぶれかかったようなコンビニとはとても言えない、食料品を中心としたいなかの何でも屋さん、「富士ファミリー」。そこにはかつて美人三姉妹がいた。いまは両親は亡くなり、次女のナスミも亡くなり、お婆さんとナスミの夫とが店をやっているが、家計は家具店に勤める長女鷹子が支えているらしい。

 

お婆さんだけにはなぜかナスミの幽霊が見え、そのため周囲にはボケ始めたと思われている。ある日お婆さんはナスミの指示で在りし日の彼女のメモを見つけるのだが、そこに書かれた「四つ葉のクローバー」とか「懐中電灯」「ストロー」といった脈絡のない言葉が重要なカギとなって話は進む。

 

家族といさかいがあって、この辺鄙なところの傾きかけたような店に「住み込みで働けるから」とやってきた若い女性や、ナスミの夫が付き合っている女性を絡めながら、普通の人々の特別でもない人生(ドラマにはとんでもない存在も出てくるが)を、木皿さんらしく優しく温かなまなざしで綴っていく。

 

キャストに「マツコロイド」と出たので「?」と思ったが、なるほどCMで見たマツコロイドが「いい芝居をしている」。このシーンは必見だ。いよいよCMだけでなく、ドラマでもロボットが重要な役を演ずる時代になった。

 

そして、ストローの袋!かつてストローの袋がこれほど重要で、かつ色っぽい役回りを演じたことがあっただろうか。それと絡むお婆さんが特殊メークで老けて作った片桐はいりさんなのだけれど、この人だからこそ、このシーンも素晴らしいものになった。

 

薬師丸ひろ子小泉今日子ミムラ、の美人三姉妹。三女と昔付き合っていた(はったりらしい)という男にマキタスポーツ。死んだ次女の夫吉岡秀隆。長女に21年間プロポーズし続ける男に高橋克彦。そしてもちろん、お婆さんの片桐はいり。なんとも魅力的な顔ぶれだ。

 

クスリと笑ったり、ジーンときたりしているうちに、あったかい余韻を残してドラマは終わる。

 

やはりNHKのドラマは、ときどき掘り出し物に当たる。

 

 

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今日の「アベ政治を許さない」全国統一抗議には着ぐるみも登場(実は私も着ましたが、私の写真はありません)。

 

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元旦のスタンディングを、いつもの毎日新聞の記者さんが記事にしてくれました。