よんばば つれづれ

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七年ぶりのクリニック受診と軽減税率問題

なんとか風邪を気力と養生で治そうと思ったのだけれど、月曜日より火曜日のほうがつらくなっていた。微熱もあり喉だけでなく頭も重くなってきた。今週末はハロウィンパレードだし、それまでに何としても治したい。

 

それで昨日、仕方なく医者に行った。歯はいったん悪くなったらまず治らないので、歯科だけはもう十年来3か月ごとの検診を兼ねたクリーニングを欠かさないが、そのほかの医者にはよほどつらくならない限りかからない主義だ。

 

パソコンでつけている家計簿を調べたら、前回内科を受診したのは2008年の秋だったので、実に7年ぶりになる。今回とて、ハロウィンパレードというイベントが控えていなければ、たぶん受診しなかった。

 

八十代半ばで私と暮らし始めた母も、私より健康ではないかと思うほど病気をしなかった。私が子供のころには、季節の変わり目になると体調を崩し一日くらい寝込む人だった記憶があるが、年をとるほどにむしろ丈夫になった。そして97歳で昨年亡くなるまで、循環機能の低下で足がむくんだり、夏場に食欲が低下したりということは発生したけれど、病気らしい病気はせず老衰による自然な死を迎えた。

 

つわりやお産が軽いという点も母に似ていたようなので、おそらく私もあまり病気をしないで年を取っていくのではないかと思う。お金がなくても健康でありさえすればなんとかなると思っているので、この体の丈夫さには感謝しなくてはと思う。

 

2013年度の年間医療費が初めて40兆円を超えたという。

 

増大する社会保障費に充てるため消費税を10%に上げることになっているが、軽減税率とやらでかまびすしい。軽減といったところで現在の8%より下げることはないようなので、たったの2%だ。もちろんその2%が致命的にこたえるという人々も存在するだろうけれど、いま検討されている方式では煩雑で経費も掛かるうえに税収もかなり減ってしまい、その結果低所得者対象の社会保障が削られるというのでは本末転倒も甚だしい。

 

負の所得税ということがさっぱり問題にされず、メディアでもすっかり軽減税率方式一色になってしまっているのは、公明党の弱者の味方面した主張もさることながら、結局この方式が関係各方面においしい話であり、関係省庁や政治家にもうまい汁が吸いやすいからではないかと疑ってしまう。

 

このままではまた、まんまと権力者たちの思うつぼになってしまう。「税の負担感を軽くする」だの「低所得者層のため」だのといったおためごかしの言葉に騙されず、もっと庶民は賢くならねば!

 

現在の資本主義の在り方(原丈人さんの『新しい資本主義』など読むと、資本主義でももう少しましな方法もあるらしい)では、放っておけばどんどん強者はより太って、弱者は骨までしゃぶられてしまうのだ。それなのにお金や権力を持っている人々ほどたいていの場合知識もあって、しかも常により得をする方法を考え努力も怠らない。これでは勝負の結果は目に見えている。

 

ドラマや小説のように、可哀想な境遇のヒロインがなすすべもなくよよと泣いていれば、どこからともなく正義のヒーローが現れて救ってくれるなんてことは現実には起きない。自分を守ってくれる情報を見つけ、権利を侵害されないためには声を上げなければ!!!

 

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ひなたぼっこの季節です(あまり日が当たってる感じに撮れませんでしたが)。