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よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

署名協力へのお礼と半年ぶりのデート

社会のこと テレビ 暮らし

本当は昨日ご報告するつもりだったのですが、集会&パレードを優先してしまいました。申し訳ありません。

 

先日緊急に協力をお願いした参院特別委での強行採決に異議を唱え、「採決不存在の確認と法案審議再開の申し入れ」をするための署名ですが、五日間で3万2000筆を越え、呼びかけ人の醍醐聡東大名誉教授らが、参院議長と特別委員長に提出したということが、27日のcangaelさんのブログで報告されていました。cangaelさんもshuueiさんのブログからの紹介だったので、詳しくお知りになりたい方はshuueiさんの元記事をお読みください。

広がる署名3万2000筆 安保法議決「認められない」 - shuueiのメモ

 

さて、話はがらりと変わります。

 

 

スーパームーンが輝いていた昨夜、半年ぶりの『デート』があった。もちろん私ではない。藪下依子と谷口巧の両恋愛不適合者たちの、である。1~3月期の連ドラのスペシャル版だ。視聴率は10パーセント台前半で可もなく不可もなしと言ったところだったけれど、古沢良太さんの脚本の素晴らしさに加えて、杏さん、長谷川博己さんの主役がもうこの二人以外絶対考えられないというくらいはまっていたし、わき役陣も素晴らしく、1クールで終わってしまうのを嘆く熱烈なファンがたくさんいた。私もこのドラマの楽しさを紹介するエントリを書いた。

 

yonnbaba.hatenablog.com

 

 

スペシャルとかパート2になると少々がっかりすることもある。私はかなり古沢さんの脚本をかっているけれど、『リーガルハイ』はスペシャルとパート2については微妙だったと思う。やはり最初のクールの作品が断然引き締まっていた。

 

けれども『デート』は全く裏切られなかった。妊娠中の国仲涼子さんが出られなかったのは残念だったけれど、これは致し方ない。

 

恋愛不適合で不器用な二人のかわいらしさは相変わらず。結婚前の試験的同居で、高等遊民の巧が主夫をするのだが、ついつい趣味に没頭して依子が帰宅しても家の中は散らかり夕食もできていない。きっちり整理整頓されていないとイライラしてしまう依子は我慢しきれず彼を徹底的にののしってしまう。全く可愛げのない女なのだけれど、それを嫌味なく、視聴者の心を放さず演じる杏さん、この役を見ていると本当に演技の達者な女優さんだと思えてしまう。

 

巧の前に色っぽい未亡人が現れてそれに依子が嫉妬し・・・というドタバタコメディだったのだけれど、相変わらずの主役二人の魅力以上に光っていたのが松重豊演じる依子の父だ。私にとっては『依子父スペシャル』と言ってもいいくらい、松重さんに笑わせてもらった。

 

秘湯に行くつもりが道に迷って、林の中の作業小屋のようなところに避難し、そこで依子が本心を吐露する。それに巧も応えて「月がきれいですね」と言う。依子は「月は見えていません」。巧「いや、これは漱石が『I love you.』を翻訳した言葉です」。依子「その訳は間違ってます」・・・と、まるで放映日のスーパームーンまで計算に入れたかのようなテレビドラマ史にも残りそうな素晴らしいラブシーンに、

 

「おお、依子やっぱりここだったか!」と二人を捜索していた松重お父さん登場。盛り上がっていた二人の間にドッカリ座り込み、リュックから水やら食料やら次々出す。もう私は一人で大笑いしてしまった。

 

大笑いやらクスクス笑いやらする中に「誰かと一緒に生きていくってのは、厄介ごとを背負い込むってことだ」なんていう巧の父(平田満)のセリフのような、含蓄のある言葉もそこここに紛れ込む。ひょっとして見逃すといけないと思い録画予約しておいた(実際うっかりして気付いたら9時を大分回っていて途中から視聴)ので、今夜あたりまた小ネタを探しながらもう一度見ようと思う。

 

 

こういう良質な作品に出合うと、まだまだテレビも捨てもんじゃないと思う。一昨日のNHKスペシャル「作家 山崎豊子~戦争と人間を見つめて~」も久々にNHKスペシャルらしい見応えのある番組だった。またしてもこの素晴らしい番組を安保法案の通過まで押さえていたのか、と疑ってしまったが、山崎さんの命日が9月29日なので、おそらくそれに合わせた放映日の設定だったのだろう。

 

 

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テレビの上は猫たちの好きな場所だった。

でも薄型になっちゃった今は乗れないね。