よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

高齢者の万引き(窃盗です)

夕方のニュースで高齢者の万引き問題を扱っていた。お金を十分持っているにもかかわらず万引きしてしまう。再犯率も高い(4割近い)。番組では何度も繰り返す人を対象に心のケアを行うクリニックを紹介していた。

 

もちろん生活費が足りなくて仕方なくという人もいるのだろうが、多くは寂しさからなどの、心のスキが原因のようだ。

 

ネットでデータを調べるてみると、確かに十代の検挙人数は大きく減っているのに、高齢者のそれは反対に相当増えている。

未成年者と高齢者の万引き推移をグラフ化してみる(2014年)(最新) - ガベージニュース

 

若者は人口が減っていて高齢者は人口が多いので、人口比率にするとさすがに十代の方がはるかに高くなる。けれども、65歳以上といえば普通分別盛り、いやそれすらとうに超えていてもいいくらいの、若い人たちを諌めなければならない世代のはず。先日友人が「この頃は近頃の若いものは・・・なんて言えない。いい年した大人の方が問題が多くて」と言っていたけれど、万引き(窃盗)についてもまさにそうした状況になっている。

 

それにしても「寂しかったから」って・・・。いつまで主役気分なの?と思う。大家族が多かった昔と違って、一人暮らしなのは分かる。けれども今は高齢者だけでなく若者も壮年も、かなりの人たちが一人暮らしの時代だ。たしかに現役を退くと仕事関係の繋がりも無くなってしまう。でも多くの人は山奥にたった一人で暮らしている訳ではない。周りには誰かしら人がいるはず。中には手助けの必要な人もいるだろう。一緒に歌を歌ったり、囲碁や将棋をしたり、仲間を欲している人もいよう。今の自分に何か人のために出来る事はないか・・・という方向に考えが行けば、寂しいから万引きって発想は浮かぶべくもないと思うのだけれど・・・。

 

その特集で顔にぼかしを入れられて写っていた人たちは、自分の足で歩いてお店に行き一人で買い物ができていた。足が悪くて買い物に不自由しているような人は自分の周囲にいないだろうか。そういう人についでに買い物をしてあげるとか、何かしらできることはないだろうか・・・というふうに、脇役に視点を変えれば、周りの見え方が違ってくるように思う。もちろん一人暮らしは気楽な反面寂しさを感じる時もあるだろうが、 視点を変えれば他の人たちもそれぞれ孤独と向き合っていることが見えて来るし、自分だけが寂しいように思うことが甘ったれていることに気付くと思う。

 

たぶん昔のお年寄りは、役割分担や年齢なりのあるべき姿が決まっていた社会で、好むと好まざるとに関わらず脇にひいていくしかなかったのだろう。今は70代80代でも年齢を聞いてびっくりしてしまうほど皆若々しいし、「年寄りらしく」なく自由に生きることがむしろ評価さえされる時代だ。若い人たちが「自分らしい」「オンリーワン」の生き方を求める(あるいは求めさせられる)あまりに息苦しくなるように、高齢者もあまりに自由過ぎて不幸になっていないだろうか。

 

先日の映画の素敵な感想コメントのように、他の人の裏方をしながら自分の人生の充実を味わうとか、若い人たちの人生の脇役としていぶし銀の輝きを見せる、そんな生き方ができたらいいなあと、近頃私はしきりに思う。(周りから見て輝いている必要はない。いやむしろくすんでいるくらいがいい。あくまでも「自分の心が」イキイキしていること)

 

自分を中心に周りを眺め、あんなにスポットライトが当たっている人もいる、こんなに大切にされてる人もいる・・・と比較をしている限り、心が満たされることはない。

 

 

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力を抜いて、リラックス、リラーーックス!!!