よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

久しぶりに元の職場へ

今日はピアノの稽古の帰りに、去年まで勤めていた職場に顔を出した。1年半ぶり。10月に代表者の交代がありパワハラ社長がいなくなったので、見たくない顔を見る心配がなくなった。

女性が一人増えて6人、うち2人は初めて顔を合わす方。あとは私が入社した時からいた仕入担当の内勤の男の子、とはもう言えなくなってしまった、男性1人(私が50歳で入った時、彼はまだ二十代の半ばだった)。

新社長の社長さん振りも見たいと思ったのに、社長になってもまだ営業もしているとのことで不在だった。ま、あまり変わっていないであろうことは想像がつくけれど。社員の生活がその双肩にかかっているのだから、新社長さんには頑張ってもらわなくちゃね。


午後の3時前という時間なので、もちろん営業さんたちも全員出はらっていて、のどかな雰囲気の中、私が退社した後パートから正社員になって、経理を担当するようになったSさんと楽しくおしゃべりした。3人のお子さんのママで、中学生のご長男が声変わりして戸惑っているそうだ。ご本人は若草物語のように女性ばかりの4人姉妹なので、これからも思春期の男の子との生活には戸惑うことも多いかもしれない。彼女とは8月の終わり頃にも、ランチを一緒にしたのだけれど、子供の成長は目覚ましく、ほんの数か月の間にも大きな変化があることに改めて驚かされる。

月初とはいえ5日だし、あまりおしゃべりしていて仕事に差し支えてもいけないので(と言っても1時間近くいてしまった。Sさん定時退社できたかな)、みんなの健闘を祈って会社を後にした。


実は会社の近くに美味しい和菓子屋さんがあり、そこの栗蒸し羊羹を買うつもりだった。夏に行ったときシャッターを半分おろしていて、のぞいて奥さんに尋ねると、ご主人が体調を崩されたとのことだった。すぐ良くなりそうな口ぶりだったので、もう営業なさっているかと期待して行ってみたのだけれど、お店は開いていたものの、ケースにはほんの数種類の菓子が並んでいるだけだった。抗がん剤治療をなさっているそうで、まだまだとても本営業はできそうにない。和菓子作りが生きがいになっていて、店を閉めてしまうとご主人の気力が萎えてしまいそうなので、体調と相談しながら細々と営業なさっているらしい。

いっさい広告もせずミニコミ紙に載せたりもしないのに、良い材料で良心的に作られるおいしさと手ごろな値段で、遠来の客も多い知る人ぞ知るその店には、ご主人の復帰を待っているファンも多いようだ。私はずっと前から、その美味しい和菓子の技術が、継ぐ人がいなくて途絶えてしまうことが惜しくて、仕事がなくて困っている若い人が弟子入りして継いでくれたらいいのに思っていたのだけれど、いよいよ継承者のないまま消えていきそうで残念でならない。



わずかに残っていたおはぎを求めて帰って来たが、羊羹ぎらいだった私を変えたあの美味しい栗蒸し羊羹が食べたい。栗きんとんも食べたいけれど、とても力がいるので今のご主人には栗きんとんはできないそうだ。体調のいい時には羊羹の方はできるそうなので、羊羹が並んだときには、Sさんに押さえてもらわなくては・・・。