よんばば つれづれ

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信長様の夢はこの秀吉が継がさせていただきます?

昨夜の大河ドラマで秀吉殿が仰いました。

戦国時代、乱れていたのは政治ばかりではなかったのですね。

「せる」「させる」については以前にも、橋下大阪市長の言葉を引いて書いたので省きましょう。その時のエントリはコチラ

でも大河ドラマ内でっていうのは少々残念すぎます。脚本の間違いなのか、竹中直人さんが言い間違ったのか分かりませんが、どちらにしろ生放送でない限り事前にチェックができるのですから直してほしいと思います。


昨日「平和展」の帰りに駅前を歩いていたら、「餃子の〇将」さんの店頭で翻っている宣伝の旗が目に入りました。

「お持ち帰りできます」!

これも実によくある間違い。でも、よくある、代表的なミスなのだから、旗を作る時注意しましょうよ。地方の小さな個人店舗ならいざ知らず、全国にチェーン展開している有名なお店なのですから、製作段階で誰一人気付けなかったとは残念です。でもまあ、近頃金融機関でも「お引き出しできます」だの「ご利用できます」をちょくちょく見かけることがあるくらいなので、この使い方が「新しい敬語」ということになってしまう日も遠くはないのでしょうか。


だいぶ前のニュースになってしまいましたが、天皇皇后両陛下がハンセン病の元患者の施設を訪問なさった折りのことです。「元患者たちを慰められました」とナレーションが入りました。これも多分前にも触れているかと思いますが、皇室のニュースくらい「お○○になる」という敬語表現を使ってほしい、特に、「れる」「られる」で言ってしまうと受け身にもなってしまう言葉のときだけでも言い換えてほしいと思うのですが、大臣たちの首相に対する物言い*1に比べ、皇室のニュースでの敬語は簡略過ぎるきらいがあります。

「元患者たちを」と言っているので、「慰める」行為をなさったのは天皇だと分かりますが、「お慰めになりました」と言えば、前半を聞きもらしたとしても正しく伝わりますし、めっきり日本国民が苦手になっている「お○○になる」という敬語の使い方を学習する良い機会にもなって一石二鳥だと思うのですが、ニュース原稿を「お書きになる」皆さん、無理なお願いでしょうか。

そして毎度のことながら、病院ものをお書きになる脚本家先生、お医者さんに「どうされました」と言わせるのをやめて、「どうなさいました」かいっそ、「どうしました」にしてください。レポーターとかADさんでしょうか、街頭などでインタビューするときに「何されてるんですかあ」って声掛けでなく、「何なさってるんですか」「何してらっしゃるんですか」にしていただけると、気持ちいいなあと思うのですが、無理なお願いでしょうか・・・。




*1:小泉首相時代以来、どうも政治家先生たちがメディアなどに対して首相のことを話すときに、言葉遣いが馬鹿丁寧になったような気がしています。小泉さんが「自民党をぶっ壊して」人事の実権を握ったからだと私は思っています。海部首相の頃はどう見ても首相の座って軽いものなんだなという感じがしました。実権は派閥の領袖たちが持っていたから。主権は国民にあるのに、あのやたら首相を奉るしゃべり方を聞いていると、なんだか見てる側が馬鹿にされている気がして不愉快でならないのです。