よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

優しい色のストール

さっき夕方のニュースで、障碍のある方たちが作る草木染のストールを紹介していた。身近な花や草を摘んで、ある程度手が使える方は、たらいに染料を入れて染め、それができない方はビニール袋に細かくした花や葉と布を一緒に入れて、揉むようにして染めるのだそうだ。

染料の分量や染め方など、それぞれみんな違うので、一枚一枚微妙に違う色に仕上がっている。値段は1万5千円。

結構いい値段だけれど、ストールの素材もとても良さそうだったし、色がとにかくとても優しい、いい色ばかりで魅力的な商品だった。東京で行われた見本市に出品したところ、バイヤーに手応えのある反応が見られ、すでに数社からその施設の担当者に引き合いも来ているそうだ。


今まで障碍者授産施設などで作られた製品は、不当に安い値段で売られることが多かったように思う。もちろん、商品そのもののデザインとかパッケージ、売り方などなどのセンスがいまひとつで、もったいないなと思うものもよく見かけたけれど、製品のクオリティとは関係なく、「そうした方々の作ったものは安くて当たり前」になってしまっていた。

このストールの販売がうまくいけば、きちんと洗練された商品に仕上げれば、障碍者の製造した商品も市場で妥当な値段設定をして勝負していけるという、良い前例になる。

現在はその施設で働く障碍者の方の1か月の給料は8000円くらいだそうだ。食費その他の経費を引くと、本人の手元に残るのは2000円ほどとのこと。このストールがたくさん売れるようになれば、もっと給料も上げられると責任者の方が言っていた。


超高齢化で社会保障関係の費用が年々膨らむ一方と言われる。その社会保障関係に使うとのことで消費税を上げたけれど、えむこさんも書いていらした昨日成立の地域医療・介護総合確保推進法案はじめ、実際には本当に援助を必要としている人々への予算がどんどん削られていく。

私は今までも言って来たことだが、高齢者イコール弱者ではないと思うし、同じく障碍者も必ずしも弱者とは限らない。高齢になったり障碍があったりすると不便だけれど、不幸ではないし、同情が必要な訳でもない。

才能や能力のある人は、高齢だろうと障碍があろうと、どんどんその力が発揮できる社会がいい。そうして大いに儲けて、払える人には所得税などを払ってもらえばいい。十分所得のある人に年金を払ったり、医療保険で優遇することもない。

けれども、体を悪くしたり仕事がなかったりして、本当に困っている人には十分な援助をしてほしい。煩雑さに諦めることを狙っているのかと思うような面倒な申請書類とか、あちこち何か所も窓口を回らせるなどといった嫌がらせはやめて、本当に困っている人に寄り添う制度にしてほしい。

政治家や役人が本気になればできないはずはないことだ。そういうことをちゃんと実行させるためにこそ、インターネットという素晴らしい手段を活用したい。有名人のプライバシーを暴いたり、つまらないおふざけ写真を見せびらかしたり、罵詈雑言で人を傷つけたりするためにインターネットがあるのではないと思う。