よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

平和教育出前授業、野外編

先月中ごろ、ユネスコの活動で小学校で出前授業をしたことを書いた。今日はその6年生たちと、実際に市の公園内に残された戦争遺跡を巡る授業をした。

先生と子供たちが10時半に到着し、2時限分の授業がスタート。まずは協会を代表してメンバーの一人が挨拶と今日の授業の趣旨説明をし、10数人のグループに別れて10時50分から11時半までの予定で園内の9か所の遺跡を巡る。各グループにユネスコのメンバーが2、3人付き、説明や補助にあたった。今回も青年部の大学生が3人参加してくれたので、少し余裕のある人員配置ができた。

先月すでに学校でパンフレットをもとに説明しているので、子供たちはある程度知識があるけれど、やはり実際に目で見、手で触れるのは良い経験のようだった。それぞれ自分のファイルにメモを取りながら聞いている。

広い公園内の9か所を40分で見るというのは結構忙しい。じっくりできればもっと子どもたちの疑問を引き出したり想像を深めたりすることもできるのだろうが、メモを取り終わるのを待ってハイ次行きますよ!という感じになってしまった。また子どもたちの歩き方がのんびりしている。大半の子が私より長い足をしているのに、なんで!?と思うくらい歩き方が遅い。もっとも私は駅のホームでも大抵前を行く若い人々に「遅いっ」とイライラするせっかちな人なのだが・・・。

後半の3つほどは少々せかす言葉も入れつつになった。そしてスケジュールの時刻ピッタリに集合場所に戻ると我がグループが一番で、最後のグループが揃った時は10分遅れになっていた。みんなが時間厳守しないと意味がない。また反省会でもあったら言わなければ・・・。

そのあと各グループでワークショップ、代表の子がまとめを発表して12時に終了となった。公園には何度か来ているけれど、こんなに戦争の時のものが残っているとは知らなかった、という感想が多かった。なかには「兵隊さんは優しいんだなと思った」と言う子がいて、なんでそんな感想?と考えたら、馬頭観世音の説明で、馬を大切にしていたという話をしたかららしいと言うメンバーがいた。

子供は思いがけない部分をピュッとキャッチしてみせて、時々面食らわせてくれる。大人はこれがメインの情報でこれはサブで・・・と思っていても、実に素直に自分の興味ある部分をつかまえる。だから間違いなく伝えたいときは工夫を要する場合もあるが、なるべく私たちは過去の事実を伝えるように努め、自分たちの主観は入れないように心掛けている。




この公園は私も子供の頃よく遊びに来たところだけれど、こんなふうに戦争の遺物が残っているとはまるで知らなかった。もっとも、ユネスコのメンバーたちが調べるまで、市でもあまり状況を把握しておらず、放ったらかしのものもあったようなので、当時は余計に目立たなかったのかもしれない。

最近になって市でも戦争遺跡のパンフレットを作ったりしている。初期のメンバーにしてみれば、当初の市の対応が冷たかったこともあって、なぜ今頃になって似たようなパンフを・・・と少々おもしろくないらしいけれども、とにかくかろうじて残った遺跡に陽が当たって、後世に伝えられていくのならば喜ばしいことだ。


市が最近になって作った戦争遺跡マップ
  http://www.toyohashi-bihaku.jp/wp-content/uploads/2014/05/68ba27958b1a12b8233f0df7d54bf38a1.pdf