読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

泣き虫オーガスト

神経質で気位が高くて人見知りが強い、難しい猫だった。

トイレは砂が肉球につくのが嫌なのか、平均台のようにトイレ容器のふちを歩き、いつも同じ場所でバランスをとりながら用を足し、決して砂の中に足を入れようとしなかった。

年を取って平均台バランスが大変になったし、まして去年からは目も見えなくなったので、さすがにトイレのふちは歩かなくなった(老いた彼女のために、だいぶ前に砂をやめてペットシートに替えたこともあって、目が見えなくなる前から時々トイレの中に入るようになっていた)。

抱っこするとたちまち「イヤ〜ン(実にうまくこう言った)」と言って、もがいてもがいて腕の中から出て行ってしまった。よほど彼女の気が向いたときでなければ、私たちはオーガストを抱くことができなかった。


その彼女が、目が見えなくなってからというもの、目覚めれば鳴く。起きている間中鳴いている。抱くと黙る。ユラユラしたりトントンしたりすると安心しきったように喉を鳴らす。

朝だいたい5時前にお腹を空かせたドリームが私を起こしに来る。以前はここでドリームに朝ごはんをやって、すぐウオーキングに出かけた。けれども今は私が起き出したことが分かると、たちまちオーガストも起き出して抱っこ要求が始まるので、それから最低でも30分くらいは抱いている。

そうこうしているともう日が高くなってしまうので、ウオーキングは夕方することにして朝食にする。オーガストが満足するまでと思うときりがないので、適当なところで彼女をおろし朝食の準備を始めるのだが、たいてい「もっと抱っこ〜」と叫ばれる。今の私は時間リッチの身分なのだから、心ゆくまで希望にそいたいところだけれど、私はお腹が空いているのだ!

毎日のように「もう十分抱っこしてあげたでしょ。私にご飯食べさせてよ!」「ウギャーーン、もっと抱っこ!」とやりあっている。



よんばばの腕の中はすっごくここちいいのよね・・・。