よんばば つれづれ

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私のおみおつけ

朝は基本的にご飯に味噌汁。ひとりなのであまり品数は作らないが、なるべく食材は多く摂りたい。それで味噌汁に入れられるものはなるべく入れるようにしている。

まず出汁は煮干で、頭とワタを取って細かく手でちぎって入れる。貴重なカルシウム源なので、引きあげず具の一つとしてしまう。そのほかに、根ショウガの千切り、酒粕、きな粉、ケチャップを入れるのが私流。

以前は薬味用にショウガを買うと使い切れず悪くしてしまうこともあったが、味噌汁に入れるようになってそんなことも皆無になった。血圧が低くて冷え性の私はなんとかショウガをもっと摂りたいと思っていたのだが、このショウガ入り味噌汁は味にうるさい孫にも好評なくらいおいしく、手軽に摂取できて大助かりだ。

これで2、3種の実を入れれば、味噌汁だけで10種類近くの食品が摂れる。酒粕、きな粉、ケチャップでコクが増すので味噌は少なめでもおいしく、減塩にもなって一石二鳥だ。

たった一杯分の味噌汁を作るのは少なすぎるし、帰宅後の調理を少しでも簡単にする目的もあって勤めていた頃は、朝二杯分の味噌汁を作るようにしていた。暑いときはいたんでしまうため、夏場だけインスタントの味噌汁を使うようにしていた。仕事を辞めてからは夏も冬も一杯分の味噌汁作りが習慣になってしまって、かつてカップ一杯弱の汁を作ることを奇異に感じたことが不思議なほどだ。人はすぐに慣れてしまうものらしい。



亡くなった父は味噌汁が大好きだったが、味噌汁と言わずいつも「おみおつけ」と言っていた。このおみおつけという言葉は「お実(具材)」と「お付け(汁)」がくっついたとか、「おみ」は「御味(味噌)」だとかいう説がある。けれども私は以前どなたかが「おみおつけは『御御御付け』と書くくらい、古来日本人が大切にしてきた食べ物です」と言われた言葉が印象に残っている。Wikipediaによれば、「これは民間語源であり誤り」とされているけれども、心情的には「御御御付け」を支持したいところだ。