よんばば つれづれ

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すごいことになってるビッグデータ

いまNHKのビッグデータを都市直下地震の防災に生かすという番組を見ていた。

携帯電話の位置情報やカーナビゲーションのデータで、東日本大震災発生時から時間を追って、どこにどれだけの人が集中していて、どの道路がどれだけ渋滞していたかなどが分析されていた。しかもわかりやすい画像で見られるので訴求力もとても強い。ツイッターのつぶやきも時間軸に沿って分析分類され、人々の心理がどう変化していったかも分かる。

地図に建物の情報や地盤の情報を重ねると、倒壊の危険性が建物ひとつひとつのレベルで表示される。そこに住んでいる人と勤務している人の情報を重ねると、時間帯ごとの救助のためのマンパワーの程度もつかめる。

震災時東京の九段会館で天井の崩落が起き死傷者が出たが、道路の渋滞で救急車の到着に1時間以上かかったそうだ。この道路の通行量の情報がリアルタイムで分かれば、効率的に空いているルートを選ぶことも可能になる。

今後の防災のためにこれらのまさに膨大なビッグデータをいかに生かすか、各分野の専門家たちが研究を進めているという。民間でも携帯電話会社はいかにユーザーに効果的な避難情報を伝えるかとか、カーナビのメーカーは何分後に津波の危険地帯に到達するなどの具体的な情報を表示できるようにしようとしているそうだ。

3年前の3月11日の夕方から夜にかけて、もっとも密集度の高かった渋谷のある地点では、電話ボックスに6、7人の人が詰め込まれているほど密集した状態だったそうだ。一つ間違えば二次災害も起きかねない状態だったとのことで、パニックが引き起こされないで本当に良かったと思う。

携帯電話も持たずカーナビとも縁のない私は今日のビッグデータの点の一つになることはないが、それにしてもインターネット上のデータがここまですごいことになっていることに改めて驚きを感じた。どこでどういう人がどういう地盤の土地にどういう状態の家で暮らしていて、周りは地域の援助力が高いかどうかまで丸見え!ということだけれど、もうそれがいいとかイヤとか言ってる次元ではなくなってしまっている。ならばぜひ、いろいろな方のお知恵を結集して、ぜひ新しい時代の画期的な防災法を考える強力な武器にしてほしい。おそらく最終的に一番肝心になるであろう人々の行動の仕方の教育のためにも、データをうまくビジュアルで示せば、百千の言葉よりしっかり届くツールになるだろう。