よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

『隠蔽捜査』がしびれます!

男前なおじさんがいっぱいで、いい仕事していて、とてもとても恰好いいです。スカッとします。警察庁キャリアの主人公が降格人事で所轄の署長として赴任、初めは現場を知らないキャリアに対する反感もあって副署長はじめ署員も冷ややかに彼を迎えますが、徹底的に合理主義で裏表もなくひたすら真実や正義を追及する彼に信頼する気持ちが芽生え空気が変わっていきます。先週はその微妙な変化を見事に演じた副署長の演技に思わず「カッコイイ!」とため息交じりに呟いてしまい、ニャンコたちに呆れた目で見られてしまいました。

警察ものというとやたら組織や部署ごとの無意味ないがみ合いが定番のようになっていてうんざりすることが多いのですが、このドラマではあまりそれがなく、やたら横槍を入れる人物について「小物に権力を持たせるとああいうことになる」と説得力を持たせたり、意地悪と思った人が実はただより厳しく真実を追求するがゆえだったりして気持ちよく見ることができます。目下ただひとり憎まれ役の生瀬さんはコミカルな役の時は限りなく軽いのに、悪役となると底知れない怖さを感じさせることのできる芸達者。敵役が魅力的であってこそ主役が輝きドラマも面白くなります。

主人公の幼馴染(主人公のほうは否定したがるが)で警視庁のキャリアを演じる古田さんも、堅物ガッチガチの主人公と対照的な柔らかさも持った男気のあるキャラクターを実に見事に見せてくれます。もちろん主人公を演じている杉本哲太さんも周りの芸達者に負けていません。杉本さんからして渋い脇役俳優さんで、このドラマは味のある脇役おじさん俳優大集合といった感じです。それでも脚本がしっかりしていて演技陣がいいとこんなにおもしろいものができるという素晴らしい見本です。時間帯の問題もあって視聴率はそれほど取れないでしょうが、一見の価値のあるドラマだと思います。