よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

一本松の金属レプリカと京都迎賓館

今朝テレビで、自動車メーカー14社の若手技術者が協同して、陸前高田の奇跡の一本松の10分の1サイズのレプリカを金属加工で作り上げた話を紹介していました。先輩からも助言をもらったりして苦労の末作り上げた作品は素晴らしく、モーターショーで注目を集め改めて日本のモノづくりの力を印象付けたようです。

先日は京都の職人たちの力を結集して作り上げられた京都迎賓館の紹介も見ました。私は京都に迎賓館があることをその番組で初めて知りました。ニュースで東京の迎賓館での晩さん会の様子などが伝えられるのは見たことがありますが、日本での接待がなぜドレスでフランス料理なのだろうという疑問が頭をよぎることもありました。

京都の職人さんたちもその点に大いに不満を感じていたようで、京都の迎賓館は日本の美の粋を集めて作られていました。30人近い人が会食できる座卓は長さ12メートル。漆職人の渾身の仕事です。天井板も12メートル。吉野の山で職人さんたちが大変な苦労をして、江戸時代に植えられた杉の大木たちの中から条件に合うものを探し出したそうです。

建物以外にも、花は華道の家元が交替で、料理は京都を代表する老舗料亭が交替で担当し、日本の最高級のおもてなしを心掛けているそうです。

私は職人の仕事が大好きなので、こうした番組に出合うととても嬉しく思います。そして世の中にはもっともっと地味な場所で、コツコツと仕事をしている職人さんがいっぱいいると思うので、そういう人にもスポットが当たるといいなあと願っています。どこかでそれを目にした若者が心を動かされ、その技を引き継ぐ道に歩み出すかも知れません。知らないことには憧れることも志すこともできないのですから。

以前は『美の壺』という番組でも日本の伝統工芸などを紹介していたのですが、回を重ねるうちにだんだん傾向が変わってきたようです。繰り返し(再放送でも)になってもいいので、最初の頃のような伝統の職人技を取り上げてほしいものです。