よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

お兄ちゃんが来た

目が見えなくなった私のことを心配して、お兄ちゃんが家族と一緒に来てくれました。この人には私がちっちゃかった頃いちばんお世話になりました。

やんちゃな私が高いところにある植木鉢を落として土をぶちまけちゃった時も、お腹を悪くして粗相した時も、まめに後始末してもらいました。ネコジャラシのおもちゃで遊んでくれるのもとても上手で楽しかったです。お兄ちゃんの振り方は何とも言えずうまくって、私のやる気を猛烈にかき立てて、体重が減ってしまうほどジャンプし続けましたよね。ネコの競技会があればイイセンいったかも。でも私ヒトミシリだから、競技会に出られないけど。

そんなに良くしてもらったのに、お兄ちゃんが就職、結婚で家を出て行ってしまうと私は忘れてしまったと言うか、たまにしか会わないと照れくさいと言うか、とにかくつれない態度をとるようになってしまいました。いつもお兄ちゃんやその家族が実家にいる間中隠れていて姿を見せないなんて態度をとって、ごめんなさい。でもこの頃はお兄ちゃんの息子さんにも慣れたし、私も年を取ってネコができてきたこともあって、ちゃんと一緒に過ごすようになったでしょ。


お兄ちゃんも奥さんも、私が心配していたほどおばあちゃんぽくなっていないって言ってくれましたね。そりゃそうよ、私は誇り高いネコなんですもの。もうろくなんてしていられません。

でも、目が見えなくなったのでちょっと足元が覚束無くなったし、あちこちに頭をコツコツ当てながら歩くのが我ながら情けないのよね。それやこれやイライラするので、ときにはギャーオ!とあられもない鳴き方をしてしまったりするんです。

それにしても大切な週末をつぶして急遽会いに来てくれて、ほんとにありがとう。何とかがんばってまだまだ長生きしますね。お正月にまた会える(見えないけど・・・)のを楽しみに待っています。     オーガスト 
                          



孫が私の枕の上に置いていった手紙。
みんなで行った居酒屋さんで息子と孫が箸袋で作った手裏剣に、
「おやすみ」「楽しかったよ!」と書いてあります。
夜休む時になって見つけました。
元気が服を着たような子ですが、
こういう優しい心遣いがにくいです。