よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

やなせたかしさんを悼んで

あるいちにちがあった

海をみていた

ただそれだけのことなのに

その日のことをおぼえている  

        
やなせさんの詩と、山高帽をかぶった可愛い男の人が海を見ている後姿の、やなせさんの独特のイラスト。 洗面台の上のところに今も飾っている小さなパネルです。感じやすいお年頃だった(そんな時が私にもあったのです)私は、小さな雑貨屋さんでこのパネルに出合い心をつかまれてしまいました。

それ以前からやなせさんの書く大人のための童話のような話やエッセイが好きで、何冊か本も持っていました。アンパンマンはいまやすっかり子どもの人気者になってしまいましたが、初めはそうした本の中の一編で、ちょっと哀愁の漂う「やさしいかなしさ」を感じるようなお話でした。そう、ちょうどこの海の詩と同じように・・・。

大好きなパネルは私のところに来てからもう半世紀近くの時間が過ぎ、色もくすんでしまっています。何度も引越しもしたのに、どうしてもこれを処分する気にはなれませんでした。これからも大切に眺め続けていこうと思います。

やなせさん、たくさんの素敵な作品をありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。



これが半世紀近くを経たパネルです。