よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

チュートリアル福田さんの挑戦

ニュースウオッチ9が終わればいつもは就寝なのだが、昨夜はそのまま流れた番組をついつい見てしまった。

仕事ハッケン伝」で、チュートリアルの福田さんが創業200年を超えるという京都の老舗料亭で料理修行をするというものだった。私は自分が料理するのは苦手なくせに料理人の厳しい仕事ぶりを見るのは好きで、早朝ウオーキングのために10時には寝ないといけないのに、誘惑に負けてしまった。

福田さんはもともと料理好きなのだそうだが、それは自分のためのもので、老舗の京料理とは全然違う。いきなりかつらむきをさせられ、新聞紙の上に重ねて紙面の字が読めれば合格というのだが、彼のものはまるで読めない。それからもう大根、大根、大根。もちろんそれだけではなく他の雑用もしなければならない。腕は疲労で痛くなる。

何日目かに彼は気付く。ほかの下働きの修行中の人たちはもう何年も働いているのに、まだ洗い方やほんの雑用ばかり。ぽっと来た自分が包丁を持って、大先輩からかつらむきや鱧の骨きりなどを教わっている。きっとすごく腹立たしいだろうなあと。

それから福田さんは言われていない外の水撒きや掃除もどんどん自分からして、料理場でも人より大きな声を出し、それまで以上に必死で働いた。

鱧は何十尾捌いたんだろう。(ウウ、贅沢なこと・・・)

それでもとにかく1週間の修行中に大根のツマ作り(目標はは0.2ミリ!)も何とか合格し、最終日には鱧のお造りも料理長と社長からOKをもらった。

その試食の席で料理長は福田さんの1週間の講評を述べるのに、泣いてしまってなかなか言葉が出なかった。多くの後輩たちを指導してきたであろう料理長が、福田さんのものすごいひたむきながんばりに心打たれ、自身の初めのころの気持ちを思い出し、とても刺激を受けたと言っていた。

私も彼は本当によくがんばったと思うし、他の下働きの人たちの心まで思いやった気遣いも素晴らしいと思った。

でもそれ以上に料理長や、直接福田さんを指導した包丁使いの名手という方のカッコ良さにしびれた。私の好きな、どこまでも自分に厳しいプロフェッショナル、職人気質の世界に生きる男たちだった。