よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

あかるい13日の金曜日

今日は13日の金曜日伊奈かっぺいさんが『13日の金曜日』と題するライブをする日です。ずっと青森のだびよん劇場というところで開催していたのですが、1992年に主催者が亡くなって劇場が閉館になってしまったため、それ以後は別な場所で行っているようです。今夜もたぶん五所川原あたりでおおいにお客さんを笑わせることでしょう。

伊奈かっぺいさんは青森では超のつく有名人でした。全国区でも一時はあのアッコさんとコンビでバラエティ番組の司会をしていたこともあったし、大人気ドラマの『太陽にほえろ』にもゲスト出演するなど、結構活躍した時期がありました。いまは全国ネットではお見かけしないようですが、相変わらず地元では活躍を続けていらっしゃるようです。

青森に暮らすようになって大分津軽弁も理解できるようになった頃、友人が「津軽弁のすごくおもしろいものがあるんだよ」と言って見せてくれたのがかっぺいさんの詩集とおしゃべりの入ったカセットテープでした。なかでも男と女のひらがな一文字だけのやりとりが延々と続く詩が、強烈な印象で忘れられません。ちゃんと覚えてはいませんが、だいたいこんな感じです。

おんな:な。 (あんた)
    
    の。 (ねえ)

    のっ。(ねえってば)

おとこ:ん? (なんだよ) 

おんな:く? (食べる?)

おとこ:く。 (食べる)

    け。 (くれよ) 

おんな:か。 (ほら)  といった具合で、たしかこれがもっともっと長く続いていました。

東北とか雪国って無口で暗いといったイメージがあったのですが、かっぺいさんは津軽弁をみごとな遊び道具として使って人々を楽しませ、なおかつ方言のすごさや可能性を鮮やかに主張しています。私が青森で出会った人たちは明るくてユーモアのセンスもある人が多く、勝手に抱いていた雪国の人のイメージは崩れ去りました。

いまだに息子たちと話をしているとついつい津軽弁ネタで盛り上がってしまいます。言葉がいろいろ使えるということはとても豊かで楽しいことだなと思います。外国語もタブレットスマホを使えば便利な翻訳サービスが利用できる時代ですが、やはりじかに話せて理解できるということはどんな便利な翻訳にも勝る楽しさでしょう。もちろん共に笑いあうには、話せるだけではなく、言葉の元にある文化をある程度理解するということも欠かせませんが・・・。