よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

休憩中の畑からTPPまで

朝のウオーキングコース周辺の畑は、すいか、トウモロコシの収穫が終わり、少し前からどこもかしこも茶色の土の色一色になっています。しばらくはこうして休ませ、次の作物の植え付けに備えるのでしょうか。今度はどんな野菜が栽培されるのでしょう。

私が故郷に戻りこの地に住むようになって20年。その間随分周辺の畑が減り、雑木林なども少なくなってしまいました。十数年前にも一時期朝のウオーキングをしたことがあったのですが、その頃は今と同じコースの中に一箇所わりとまとまった雑木林があって、春にはウオーキング途中そこでウグイスの声が聞こえたものでした。いつの間にかその林はなくなっていて、あのウグイスたちはどこに行ったのでしょう。私の住む団地に来るハトの数がだんだん多くなったのも、そうした周辺の林が減っていることと無縁ではないでしょう。

我が家から徒歩十数分のところにイトーヨーカドーがあります。10年位前まではまだそこまでの沿道にところどころ畑が残っていて、お年寄りが自分の楽しみと家族のため程度にいろいろな野菜を作っていました。でもそうした小規模な畑はもうすっかり消えて、駐車場になったり住宅が建ったりしてしまいました。畑仕事をなさっていたお年寄りが亡くなったのかなあ・・・と思いちょっと寂しい気がします。

ウオーキングコースの畑はもう少し規模が大きく、市場に出荷している農家だと思いますが、それでもいったいいつまでここが畑であり続けることでしょう。毎日ニュースで話題になっていますが、実際TPPとやらが動き出した時、日本の農業はどう変わるのでしょう。政府に保護されなければ成り立たない産業というのはやはりおかしいのではないかとも思いますが、日本的風景とか日本の自然というのは人が手を入れてこその美しさであり、それには農業(林業もですが)が大きく関わっていることを思うと、市場原理だけにまかせる危うさも感じます。

日本の貴重な美のひとつである棚田をオーナー制にして保存する努力をしている所もあります。今までのように安易に選挙の票集めのためのバラマキ保護政策に頼るのではなく、かといって弱肉強食の市場原理に丸投げするのでもない、生産者と消費者が共に知恵を出し合い協力し合って、グローバル時代の産業のあり方を考えていかないと、気がついたときには美しかったはずの日本の国土がボロボロ・・・ということになりかねません。