よんばば つれづれ

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ジェットコースター世論

現代ビジネス」の〈メディアと教養〉『脱グローバル論 日本の未来の作りかた』は、4部にわたる大変読み応えのある日本のこれからについての7人の方々の論議(本として出版もされています)です。

どのかたのおっしゃっていることもみなとても的を射ていてうなずけることばかりですが、中島岳志さんの「ジェットコースター化する世論」という言葉が印象に残りました。この記事で初めてであった表現ですが、私がぼんやりと感じていた近頃の風潮を実にうまく言い表していて、そう、そうなんですよ!って気持ちです。

マスコミがしょっちゅう発表する世論調査、こんな質問の仕方でこんな回答集めてそれをテレビで発表してどれほどの意味があるの?とよく疑問に感じます。大勢(たいせい)の考えを自分の考えと勘違いしてさらに大勢は勢いを増し、流される人をさらに増やすのでは・・・と恐ろしさを感じることもあります。

でもこの論の中で中島氏は、マスコミを批判するばかりではなくいいことを褒めよう、足を引っ張って叩くばかりでは育たないからとおっしゃっています。私も批判の目で見てしまうことの多い人間なので、この言葉もしっかり心に刻みたいと思いました。