よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

若者たちのソーシャルビジネス

NHK名古屋放送局の制作ですが、夜8時からの『金とく』という番組で若者たちが始めたソーシャルビジネスの紹介をしていました。このことで私が一番初めに知ったのは、数年前に話題になった病児保育フローレンスでした。それからいろいろな番組でたびたびソーシャルビジネスが取り上げられるようになりました。

今回紹介されたのは、高校生のための野菜いっぱいのお弁当屋さんを始めた2人の男性と、ホームレスの自立を支援する貸し自転車事業を始めた女性でした。

お弁当屋さんのほうは、自身が高校生の時フルタイムで働くお母さんが自分のお弁当を早起きして作ってくれていたのが大変そうだと感じたのと、たまに作ってもらえなかったとき学校の売店に行くとおにぎりと菓子パンしかなく、野菜が全然食べられないことに疑問を感じたことが出発点だそうです。どうせ社会のためにと始めたのならもっと役立ちたいと、現在はハンディキャップのある人にも働いてもらっているそうです。

レンタサイクルの事業では、生活保護を受けている人をスタッフとして雇い、そこからさらにステップアップを望めば、一般企業に就職して完全に普通の社会人になることもでき、すでに何人もの卒業生を出しているそうです。


今の若い人たちは出世やお金を求める傾向が、これまでより弱くなっているとよく言われます。草食性と言われる所以でもあるのでしょうが、私はそうした若者たちに期待を持っています。政界も財界も早く四十代以下の世代に替わるべきだと思っています。地球規模でさまざまなシステムが大きく変動している今、日本は未だに敗戦国の貧乏根性を引きずっているようなお年寄りばかりが世の中を牛耳っているのが諸悪の根源だと思います。みっともなくいつまでも権力にしがみつかないで、若い人たちに道を譲るべきです。求められたら、大きな心で自分たちの経験と知恵を教えてやればよいのです。

お弁当屋さんを始めた男性の一人が言っていた言葉が印象的でした。「以前勤めていた会社では海水を飲み水に変えるプラントのプロジェクトに携わっていて、決まれば何十億というような仕事だったけれど、僕は知らない多くの人より、少なくてもいいから自分の身近な人たちの喜ぶ顔が見たいと思った」昔型の人間なら「なんと軟弱な、男ならもっと大きなことを考えろ!」とか言うのかもしれませんが、ひとりひとりの人が自分の周りの人を幸せにしていくことが、結局世界を幸せにすることなんですよね。

若者たち、期待しています。しなやかに羽ばたいてください。