よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

昭和48年の物価

羽田までのモノレール 180円
喫茶店でのコーヒー  150円
映画(銀座有楽座)   700円 (ちなみに作品はライザ・ミネリの『キャバレー』でした)
スパゲティ      200円 (当時はナポリタンかミートソースしかなかったと思います)

結婚してまだ1、2か月の頃、仲人をしてくれた夫の上司が海外出張をなさるので羽田まで見送りに行った日の家計簿の記述です。料金は全て1人分の金額です。昭和48年なので今からちょうど40年前、4月の終わり頃に結婚したので季節もちょうど今頃です。

別の日のレシートを見ると、食パン60円とか人参3本93円きゅうり5本85円牛乳68円などとあります。卵は10個で135円。さすが物価の優等生、今もほとんど変わりないくらいです。

しばらくして妊娠した私はつわりは軽かったものの、やはりサッパリしたものの方が食欲があってよく2人でお寿司を食べましたが、寿司の並が400円だったようです。レコード2枚組3,300円とか婦人雑誌の『ミセス』が350円、バラの花3本180円なんていうのもあります。

新聞購読料1,100円、自治会費150円も安いですが、極めつけは私が任意加入した国民年金の保険料で、1か月550円です。現在は15,040円なのでなんと27倍以上です!収入の方は夫の月給が手取りで7万円弱くらいなので(大卒2年目)、現在は3倍くらいになっているのでしょうか。一般的な物価はまあまあかと思います(物によっては今の方が安いものもあります)が、やはり国民年金の増え方は尋常ではないですね。これでも年金制度は破綻寸前なのですから、平均寿命が延びたとはいっても、そもそもの計画から管理運営もずさんだったとしか思えません。結婚の翌年、昭和49年の1月分から急に倍近い900円に上がっています。

昭和48年12月、結婚して初めての冬のボーナスで、来春生まれるベビーのための出産費用として13万円貯蓄して取り置いたほかに、夫のトレンチコートを35,800円も出して買っています。たぶん新宿の伊勢丹だったと思います。愛があったんでしょうねえ・・・。

私の友人のご主人はフランスの中世史を研究なさっていて、僅かに残った修道院の会計文書から当時の農民の生活などを読み解いた研究で学士院賞を受賞なさいました。高尚なそのご研究と同列に語っては申し訳ありませんが、たしかになんの面白みもないような家計簿も、何十年も経って見直してみると興味深いものです。私のそれはところどころに献立やちょっとした身辺雑記のメモのようなものもあり、我ながら結構貴重な生活記録だと思います。現在はパソコンで家計管理しているのですが、黄ばんでしまった手書きの昔の家計簿はやはりとても人間臭く、ページを繰っていると何十年も昔の若かった自分と向き合うようなくすぐったく懐かしいものがこみ上げてきます。