よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

あなたも毎日洗濯派?

インターネットに「バスタオルあなたの洗濯頻度は?」というような見出しがあって、つい興味を引かれクリックしました。その記事によると「毎日洗う」が半分以上で「3日に1回」が2割強、次に「1週間に1回」が2割弱と続いていました。私は1週間に1回派です。

毎日洗う人が私の想像以上に多く、他のサイトもいくつか見てみました。どの記事も多少の数字の違いはあっても割合は似たりよったりです。なかにはご親切に1回使ったタオルを洗わずにおくと2日目には雑菌が何百倍3日目には・・・と、雑菌の増え方を説明している記事もありました。洗剤会社の回し者?またこうやって不潔恐怖症の人を増やして洗剤をたくさん使わせる作戦なのでしょうか。


私が子どもの頃はまだ家風呂のある家庭は珍しく、庶民は銭湯に行っていました。もちろん洗髪は毎日どころじゃありません。銭湯自体毎日も行かないことが多いし、髪を洗うには「洗髪料」というものを別途払わなければなりませんでした。洗髪はだいたい1週間か10日に1回くらいの頻度だったのではないでしょうか。あのビートルズでさえインタビューに「普通です、1週間に1回」と答えていたのですから(ビートルズは私の中学生時代なので銭湯時代よりさらに何年も後です)。そしてお風呂から出るときは、身体を洗うのに使ったタオルをぎゅっと絞って身体を拭いて出ます。これはビショビショのまま脱衣室の方に出ないエチケットでもありますが、当時の庶民にはバスタオルなどという概念すらなく、絞ったタオルで拭いてオシマイだったのです。それから大分たって私の家でもバスタオルを使うようになりましたが、1枚のバスタオルを家族で使いまわしていました。だんだん贅沢になって、今や大抵の家で家族全員にそれぞれ用意されているのではないでしょうか。

さまざまなことが詳しく調べられるようになったために、かえって不自由になっていることもあるように思います。「知らぬが仏」ってこともありますよね。いえ、知ろうと思わなくても、毎日テレビからはこれでもかとばかり不安を煽るコマーシャルが目に耳に飛び込んできます。そのうち毎日自分の口の中を消毒綿で拭かなきゃいけないようになるかもしれません。

アレルギーや食中毒も社会が清潔になりすぎたために深刻化したという意見もあります。またまた私の子どもの頃の話になりますが、遊んでいてうっかりお菓子を道に落とします。道路も今のように舗装されたきれいなものではありませんが、その頃の子供はたいてい落とした菓子を拾い上げ、パパッと手で泥を払ってためらいなく口に放り込みました。飴のようにべとべとしていて土が落ちにくいものだとさすがに諦めるしかありませんが、それでも近くに水道でもあればちょっと洗って口に戻しました。家でご飯を食べていて畳にこぼしたご飯粒も「粗末にしたら目がつぶれる」と言われ、拾って食べるのが当たり前でした。それでもそういう行為から腹痛になることも下痢をすることもありませんでした。

洗濯機のある現代、家族全員のバスタオルを毎日洗うこともそれほど大変ではないかもしれません。でも日本中の人が毎日バスタオルを洗濯したら、どれほどの排水になるだろうと考えると恐ろしくなります。十年以上前になりますが市の下水処理場を見学した折、下水処理の仕組みなどを解説した展示の中に「お椀一杯の味噌汁を川に流した時、魚が住める程度にきれいにするためには浴槽何杯分もの水を必要とする」という記述を見て驚いたことが忘れられません。なんでもきれいにしたら気持ちがいいでしょうが、環境に負担をかける恐れのあることなら、どの辺で折り合いをつけていくかどの程度までなら我慢できるかということも考え合わせないと、いつか大変なしっぺ返し・・・、いえもしかしたらアレルギーとか食中毒の多発とかいう形ですでにしっぺ返しを食らっているのかもしれません。情報の多すぎる現代、本当に必要な情報は何なのか、メディアの言っていることが正しいのか、しっかり自分で考えられる人間でありたいと思います。


さて、あなたはバスタオルを何日ごとに洗いますか?