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よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

外は気持ちいいね

介護

暑くもなく寒くもないいい気候になったので、母の散歩を実行しました。

車椅子が古くてタイヤの空気圧も低いのか案外重たくて、大した距離を歩いたわけではありませんが結構腕が疲れました。まだまだ母の体重もそれなりにある証拠で、背中の母親のあまりの軽さに三歩あゆめなかった啄木の悲しみを思えば、喜ぶべきことでしょう。

ホームから外に出ると、「気持ちがいいねえ」と母は明るい表情になりました。近くのショッピングセンターのフードコートへ。何が食べたいかと聞いても母は「何でもいいよ」と言うばかりです。冷たいものが好きな人だったのでソフトクリームにしようかとも思いましたが、やはりもうこの季節では身体が冷えてしまうかもしれないのでプリンにしました。「おいしい!」とニッコリして母はすごい勢いであっという間にたいらげてしまいました。

それから、すぐ向かいにテナントで入っている洋品店を覗きます。「うちにいた頃このお店にお洋服見に来たよね、覚えてる?」と聞くとウンウンとうなずきます。私の家にいたことすら忘れてしまっているのに、本当に分かっているのかしら?でもそんなことどうでもいいのです。今、こうして母と散歩ができて、母と言葉を交わし、母が楽しんでくれていれば、それだけでいい。

色とりどりの菊の鉢が並ぶ花屋さんの店先を眺めながらお店を後にし、周辺の住宅街をぐるっと一周してホームに戻りました。


プリン、おいしい。