よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

戦争を風化させない

NHKスペシャルを見ました。『証言記録 日本人の戦争』。

重い重い内容でした。

ちょうど今日『カーネーション』で戦地から帰還した勘助くんが、心を病んでしまっているところを見たばかり。

そしてNHKスペシャルの前は『坂の上の雲』。日露戦争の初め、旅順港での戦闘シーンを見たばかり。


今回証言してくださった元日本兵は80台後半から90歳を過ぎた方々でした。(そもそもこの番組は、もうすぐこの戦争を経験した人がいなくなってしまうという危機感から作られたようです)多くの方が今まで戦争での体験は家族にも話したことがなかったとおっしゃっていました。

番組のために話すのも、どんなにお辛いことだったろうと思います。一度も話さず、むしろ忘れたいと思って生きていらしたのだろうと思いますが、それでもみなさんこんなにもしっかり記憶していらっしゃる・・・。それほど強烈で心の奥深くに刻印されてしまう体験だったのでしょう。人生の終幕近くなって、やっと長い長い時間の作用でいくらか記憶の中の奥の帳に押し込めたものを、引きずり出して再び苦しませるようなことをして、申し訳なく思います。

でも、私たちは知らなければいけません。書物の中のことではなく、今、この平和で豊かな時代にともに生きている方々が、現実に二十歳前後の若さで地獄を経験なさったということを。そうした方々が、どんな思いで戦争を知らない現代の我々を見ていらっしゃるかを、想像しなければなりません。そして、戦争の実際は知らなくとも、平和の尊さをしっかり胸に刻み、次世代にもその大切さを伝えていかねばなりません。それでなくてはこの辛い証言をしてくださった方々に申し訳が立ちません。


大切な息子たちを、日の丸の旗を振って戦地に送り出すようなことは絶対にイヤ!と思いますが、今も地球上のあちこちで戦火が絶えないというのは悲しくてなりません。二十世紀は戦争の世紀だったけれど、二十一世紀は平和の世紀・・・と願っていたのですが、世界は益々混沌として疑心暗鬼、報復の連鎖が深まるばかりの様相です。地球上の資源を仲良く分け合って、和の精神をもって暮らすことは無理なことなのでしょうか。