よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

秋の日のヴィオロンのためいきの・・・

今週のお題「センチメンタルな秋」
ヴェルレーヌの「落葉」が真っ先に頭に浮かびますね。

作:ポール・ヴェルレーヌ 
訳:上田 敏 

秋の日の
ヰ゛オロンの
ためいきの
ひたぶるに
身にしみて
うら悲し。

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。

げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。


たいていの人が教科書で出合った詩ではないでしょうか。これぞセンチメンタルな秋の代表、「感傷的」で美しく、心に響く作品です。原詩の直訳はそれほどでもない感じですが、上田敏さんの日本語訳が気品があって素晴らしいですね。旧仮名遣いや文語表現が雰囲気をいっそう高めています。

暑さに向かう季節は気持ちが開放的になり行動的になりますが、厳しい寒さに向かう時季、人は内に向かい自分の心を見つめ、思いを深めるのではないでしょうか。今年はまだまだ天気予報で「夏日」なる言葉を聞く日々ですが、これからだんだん身近な木々の紅葉も深まり、センチメンタルな秋の只中へ・・・。あなたは何を思います?