よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

宴会第二夜、フレンチ編

昨日はフランス料理の店「アモンダン」へ。

私と孫は生ハムのミルフィーユ、キャビア添え、嫁はオマール海老のテリーヌの前菜。息子は前菜でなくエスカルゴとモロヘイヤのスープを選んだのですが、これが、真ん中が深くなっている特大の白いお皿にこんもり野菜が盛られ(この中にエスカルゴが隠れている)野菜の小山の周りに緑色のモロヘイヤのソースがぐるっと敷かれて運ばれて来ました。あら、息子の注文はスープだったけど、と思ったら、給仕の方が琥珀色の液体の入ったカラフェを持って現れ、皿に盛り上げられた料理の上からザーッとかけました。これがコンソメスープだったのです。

飲み物は嫁が「お祝いだし」と、始めはシャンパンを選びました。淑女のようなエレガントな雰囲気のグラスにギャルソンがシャンパンを注いでくれます。泡がきれいにできるように細くゆっくり注ぎます。大人3人に次々ついで回っても一滴もしずくを垂れさせません。さすがプロの技。孫は食事に甘いジュース類は嫌な子で、水がいいと言ったのですが、お店の好意でオレンジジュースが来ました。しかもグラスの底にグレナデンが沈んでいるものです。始めはそのまま、途中でグラスを揺すって混ぜて飲んでみてください、二種類の味が味わえますとのことで、孫はそのようにして飲みました。そうしたら今まで何度一緒に食事しても食事中にジュースを飲んだことのなかった彼が、「おいしい」。甘くないのと聞くと甘くない、でもおいしいのだそうです。

メインディッシュは息子と孫が牛フィレ肉のステーキ、嫁は鳩の肉の料理、私は魚と夏野菜を蒸したのにニラのソース(もちろん本当はもっと複雑で素敵なメニューになっていますが)、みんな美しくおいしく、いつも変わり映えしない表現になってしまうのですが、おいしいものをいただくことは本当に人を幸福な気持ちにする・・・としみじみ思います。

デザートになって、今まで「今日の主役は」と初めに聞かれてずっと私が一番にサービスされていたのに、デザートだけは3人には出たのに私はまだです。嫁と同じものだったのに・・・と思っていると、銀のお盆に白いラン、薄いグリーンのバラ、カーネーション、トルコキキョウを敷きつめた中にデザートが鎮座して、可愛い天使のオルゴールはハッピーバースデイのメロディーを奏でて回り、ブラックベリーの実に立てられたローソクの炎が揺らめいているものをギャルソンがしずしずと運んできてくれました。実は案内された席に着くとすぐ、私が前に友人たちと来たとき丁度お誕生日祝のお客さんがいてこれこれのサプライズのサービスされていたのよ・・・なんて話をしたもので、嫁はちょっと冷や汗が流れる気持ちだったらしいのですが、私のほうは還暦祝いではあっても誕生日自体は何ヶ月も前だったし、まさかこの年でこんな素敵なサプライズ企画をしてもらえるとは夢にも思っていなかったので、びっくりしてしまいました。デザートそのものもとてもおいしかったのはもちろんです。

その後コーヒーやエスプレッソの時に「お茶うけです」と3種類のスイーツがサービスで供されました。全員「もうお腹いっぱいでせっかくだけど食べられないね」という気分でした。でも残すのは作ってくれた方に申し訳ないし、せめて一つだけでも・・・と口にしたところ、サッパリとして全然お腹にもたれないおいしさで、結局きれいにたいらげてしまいました。

家まで歩いて帰る途中、ちょうどどこかで上げる打ち上げ花火が見られ、息子が「あっあれ、○時頃通るのでそれに合わせて上げてって注文しといたんだ」と言うので、私も「さすが我が息子、太っ腹。豪勢なお祝いね〜」と応じ、みんなで笑って家路をたどりました。


うんと長生きして、これからも一緒に楽しもう、今回行けなかった海遊館でもちゅら海水族館でも、行けるようになったら行こうねと言って貰って、嬉しくありがたい還暦祝いでした。家族とこんな時間の持てる幸せを心から感謝したいと思います。


そうそう、おとといのおいしい日本酒は朝日酒造の「得月」でした。