よんばば つれづれ

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増税の話の続き

昨日の続きですが・・・。若者たちは確かに貧乏な人が多くなっているけれど、それは努力が足りないとか、えり好みしているとかいう問題ではないというところまで書きました。

日曜日にGyao(またまたですが)で「アキハバラ@ディープ」という映画を見ました。その中に主人公のいわゆるアキバ系オタクタイプの青年が、億単位のお金で若者たちを買収しようとする巨大IT企業の社長に向かって「あなたは古い人間ですね」というセリフがありました。原作にも出てくる言葉なのか、映画の中だけのセリフなのか知りませんが、かなり重要な言葉なので多分原作者の石田衣良さんの書いた言葉だろうと思います。

今調べてみましたら石田さんは51歳。やはり感覚の鋭い方でこのあたり、普通の人だったら40代まででなくてはこうした若者の価値観は分からないかも知れません。現在のさまざまな問題を解決するには政治家も財界の方々も、40代まで世代交代したほうがいいでしょう。税金を上げたら物を買わなくなるのではありません。少し大げさに言えば消費する、物欲を持つということに嫌悪すら感じているのではないでしょうか。どうしてそうなってしまったかといえば、欲に振り回される大人たちの醜い姿をあまりにもたくさん見せ付けられてしまったからかも知れません。

ハンディキャップを持つ人も、弱い人も、全ての人が不自由な思いをせずきちんと権利を守られて暮らせる社会であるためには、経済成長が必要であるということは分かります。でも、今の社会で権力を持っているおじ様方の考え方ややり方では、好景気とか経済成長はもう絶対に戻っては来ないような気がします。世の中はどんどん変わって行っているのに、政治も実業界も変わらなさ過ぎたのです。

いいかげん思い切って世の中のシステムを根本から変えないと、本当に日本は終わってしまいます。年配の人たちはかろうじて日が沈む前、黄昏の残照があるうちに人生を終えられるかもしれませんが、40代以下の若い人たちはどうなるのでしょう。中途半端な上げ方でなく思い切って増税して、代わりに政治や行政の無駄もばっさり掃除して、新しい国家を作るくらいの覚悟で当たらなければ、若い人たちの未来はありません。貧乏も苦労も困難も不幸ではないのです。未来に希望が持てない状態こそが不幸なのです。


※もちろん、増税によって本当に生活して行けなくなるような人たちには、負の所得税などの形で支援します。

あっ、あと、私はフツーのオバサンいえ、ばばなのになぜ若者たちのこうした価値観が分かるかといえば、今までの人生でお金持ちだったことがなく、お金の魅力も威力も魔力も実感したことがないので・・・かなあ???