よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

Chikirinさん推薦の本を読んだ

昨日も今日も台風の影響でこの週末は母のところには出掛けませんでした。そのためたっぷり時間があり、Chikirinさんが夏休みの読書にと推薦していらした本を読みました。

そもそも私が再びブログを始めるにあたってこの「はてな」というサイトを知ったのはChikirinさんのお陰なのです。新聞社のサイトからたどって「 ちきりんの“社会派”で行こう!」というコラムを読み、おもしろくてそのコラムを何本か読むうちブログの存在に気がついて、そうしてはてなダイアリーを知ったという訳です。画面がシンプルでいいなと思いました。

私はChikirinさんのことをしばらくは男性だと思っていました。ブログの方を読むようになって初めて文章のある部分で「アレ?」と思い、女性なのだと気がつきました。小学生時代からの読書量といい、世界各国での体験や見聞といい、驚嘆させられます。そして知識や経験から紡ぎ出される既成概念にとらわれないものの見方に感心します。こういう広く深い見識を持つ女性が出てきていることに嬉しさを感じます。Chikirinさんは「ゆるく」生きて行きたい人のようですが、もったいないですね。このところネット社会から多くの有為な若い人々が現れてきています。そういう方々でぜひ、自民党でも民主党でもない、「支持政党なし」の大多数の人々の思いを吸い上げる新しい党を創ってほしいものだと思います。日本はうまく舵取りをすれば、これからの世界をリードするにふさわしい面をたくさん持っていると思います。40代以下の若い人々に大いにがんばっていただきたいところです。

で、そのChikirinさん推薦の何を読んだかって言うと、三島由紀夫の『春の雪』です。確かにうっとりするような日本語の世界です。文字にしろ映像にしろ、もう古い作品でなくてはまともな日本語や日本人にはなかなか触れられません。描かれる世界も華麗なら言葉や表現も繊細優美、同じ三島の作品でも、『潮騒』は主人公たちが素朴な男女であるように作家の文体も簡潔明瞭な印象でしたが、こちらは全く違います。でも『春の雪』の主人公の男女は、はたの庶民から見ればどちらもこの上はないと思うくらい幸せになれる条件が揃っていながら、これまたどちらも素直でなくて、そのために悲劇的な終焉にまっしぐら・・・。結構イライラさせられます。特に男性のほうが屈折しすぎ、でもとびきり美しいものだから許せてしまう・・・こういう人はこうなのかなと。映像にする場合この清顕という美貌の主人公を誰が演じたら説得力があるのか、光源氏と同じくらい難しいキャスティングですね。韓流やらジャニーズやら"イケメン"とやらの大流行ですが、あまりそちらに詳しくないので候補が浮かびません。

長時間の上陸で近畿地方を中心に多大な被害を出した台風12号も、やっと日本海に抜けました。こんなに科学が発達しても何千メートルかの上空に行って台風の雲を散らしてしまうとか、逆に旱魃で困っているところに雨雲を作り出すとかはできないんですよね。宇宙空間の飛行士と話ができたりする時代なのに・・・。自然の力の前には人間はとても非力です。でも知恵ある生き物ヒトなのだから、なんとか災害にあわれた方々もまた笑って暮らせる日々が取り戻せるようにみんなで知恵を出し合い、力を合わせていきたいものです。