よんばば つれづれ

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語りの大切さ

光星学院は残念でしたね。日大三高おめでとう。


さて、新しいテレビが我が家に来て一週間がたちました。画面はとても綺麗ですが、何せ我が家はNHKの受信料しかテレビのために支出する気がないので、残念ながらその綺麗な画面を生かす番組があまり見つかりません。今日は番組欄で『仁淀川ー知られざる青の世界』というのを見つけ、良さそうだと思い見てみました。

期待通りとても綺麗な画面で、私の好きな青色がいっぱいで良かったのですが、ナレーションが近頃やたらと多い「思い入れ過多」タイプのものでちょっと残念でした。番組の付加価値を上げるためか、ナレーションに俳優やタレントを起用することが多くなったようです。昔やはりNHKの『シルクロード』という番組で石坂浩二さんがナレーションを務め、番組の質の高さとともに石坂さんのナレーションの素晴らしさも賞賛を集めました。あのあたりから、こうした傾向が目立つようになった気がします。『プロジェクトX』も魅力的な番組でしたが、私は田口トモロヲさんのナレーションにどうしても馴染めず、視聴を諦めました。日曜の朝に美しい自然や動物を紹介する番組を見たことがありますが、斉藤由貴さんのナレーションがやはりだめで、途中で切りました。これもNHK。

NHKは自社にしゃべりのプロがいっぱいいるのになぜナレーションに俳優を使いたがるのでしょう。私の払った受信料を不必要なタレントのギャラに使ってほしくありません。石坂さんはまれなケースで、俳優さんはやはり演じるのが仕事なだけに、必要以上に演じたがってしまうように思います。ところが私の考えでは、ナレーションが演出過多になると見ている側はちょっと興をそがれてしまう気がします。ならば淡々と一本調子でよいかと言えば決してそうではなく、そのあたりの匙加減がとても難しく、人気のあるタレントなら良い訳でも有名な俳優であれば良い訳でもなく、番組の最後の格を決める重要な要素だと思います。

そう言えばナレーションではありませんが、『日曜美術館』も司会者が替わってすっかりつまらなくなった番組の一つです。壇ふみさんが出ていらした頃は楽しみに見ていましたが、近頃は見る気がしません。紹介される絵画や画家にはなんら不満がある訳ではないのですけれど・・・。

ラジオの全盛期には私はまだ小さな子どもだったので確かな比較は出来ませんが、テレビの時代になってから、どうしても映像に頼ってアナウンサーやタレントの話す力が落ちているのではないでしょうか。そしてまだまだ一般大衆に絶大な影響力を持つテレビの中の日本語が弱った結果、日本語全般が地盤沈下を起こしているように思います。

小学校から英語教育をすることにもそれなりの意味があるのかもしれませんが、私にはきちんとした国語教育こそとても必要に思えます。子どもが母国語の基本を学ぶ「家庭」に年寄りがおらず(その祖父母世代さえ私のような団塊世代以降の人間になっているし)、大勢の兄弟間のやり取りもなく、家族自体が崩壊していることもある時代、小学校入学時点での子どものコミュニケーション能力はかなり落ちているのではないでしょうか。自分の思いや考えを言葉で人に伝えることは、とても大切です。細やかな表現が出来ないと、引きこもってしまったりキレてしまったりし易いのではないでしょうか。「日本人だから日本語が話せる」訳ではありません。

ちょっと話がナレーションからそれてしまいましたが。。。


あたしはアイコンタクトとボディランゲージでこのケーキ食べたい!って言ってる。