よんばば つれづれ

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Peace展終了とこれから

弘前ねぷたも昨日終わったけれど、私たちの「Peace展」も昨日が最終日だった。私は私用で搬出に参加できなかったが、搬入と違って撤収作業はやはり簡単だったようで、搬入時と比べると、半分ほどの人員で時間も半分もかからないくらいで終わったそうだ。

 

芳名帳には220人の記帳をいただき、書かずに帰られた方を考えると、300人くらいの入場者数になると思われると、”言い出しっぺ”がフェイスブックページで報告している。ご参加くださった方々や会場に足を運んでくださった方々に、心から感謝申し上げます。

 

まだ昨日はただ搬出しただけで、いただいた葉書を仕分け(宛先のあるものないもの、切手の貼付のあるものないものがあるため)して、投函するものはどんなふうに(当初の企画では、これも一つのイベントに仕立てることになっている)投函するかなど、また交流会で検討することになっている。参加くださった方々は、先方に葉書が届くまで、すみませんが今しばらくお待ちいただきたい。

 

Peace展も回を重ねるごとに進化して、今年は著名人の協力もいただき、巻き込んだ一般の参加者の広がりの点でも、作品展の雰囲気のなじみやすさの点でも、評価できたように思う。新聞も3社に取り上げていただき、なかでも地元の有力紙「中日新聞」に掲載してもらえたのは、大きな成果だった。

 

昨日はずいぶん涼しかったように思うが、報道によれば昨日の気温がちょうど平年並みとか。今日は一転してまた暑く、暦の上の立秋が過ぎたとはいうものの、まだまだ残暑とは呼べないような厳しい暑さの日々が続きそうだし、社会の動きもとうてい息を抜く暇もなさそうだ。

 

今年の大きな取り組みだった「平和の葉書」のプロジェクトを終え、今後自分たちの活動をどんなふうに続け、広げていくか、腰を落ち着けてじっくり考えていきたい。なかなか成果は得られず、めげてしまうようなことの方が多いが、諦めたらおしまいだし、見捨てて逃げ出すこともできないから、なんとかこれからも粘り強く、沈没しそうな船を救う策を考え続けていきたい。

 

 

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現役の高校教師が、担当している学年の高校生に「あなたが平和だなあって思う時はどんな時?」という質問に答えてもらった短冊。

 

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家族や友人と過ごす何でもない日々について書いたものが、圧倒的に多い。素晴らしいとは思うのだけれど、あまりに小ぢんまりとした平和観に少々ひっかかった。「平和」という言葉と戦争や原爆、広島・長崎や沖縄、あるいはベトナムなどが、私たちの若いころには切り離しがたく結びついていたのではないだろうか。大人たちの、建前の裏のきたない本音や、弱いものを踏みつけにする傲慢さが許せないのが、潔癖な若さだったように思うのだけれど、どうも若者たちの意識は大きく変わっているようだ。

 

 

 

 

眠った子供の頭は重いのだ

今日は名古屋まで出かけた。2、3日前に名古屋で初めて気温40度を記録したと報じられていた。それでなくても、名古屋は常に豊橋より数度は気温が高い。まあ、今回はそれほど外を歩かねばならない用事ではないものの、それでも内心いくらかびくついていた。

 

ところが、幸いにも今日は厚めの雲が強い日差しを遮ってくれて、この夏としてはほっとするような日になった。

 

名古屋なので、お昼は鰻のひつまぶしを選んだ。おひつに入った鰻ご飯を茶碗によそって、最初の一杯はそのまま、次に好みの薬味を添えて、最後に出汁を掛けて、と三段階の食べ方の説明書きが付いている。すなおにお薦めの通りにいただいた。この夏、初の鰻につい浮かれてしまい、写真を撮り忘れてしまった。上品な味でとても美味しかった・・・と、例によって淡白な私の食レポ

 

みずなすの漬物が、この暑さでみずなすがダメになってしまい入荷しないので、今日で提供が終わりですと仲居さんが仰る。これは食さずにはいられまいと一皿頼む。「これが最後」という調味料が加わって、いっそう美味しさが増したような気がした。

 

帰りの電車で、隣の席に眠った男の子を抱いたお母さんが座った。右腕に男の子の頭が乗っている。重たいのだろう、時々右手の先で、前の座席のヘッドレストに掛かった白いビニールの端をつかんだりしている。しばらくの逡巡ののち、思い切って声をお掛けした。「よろしければ、お子さんの頭を私の膝に乗せませんか?」。

 

相当大変だったのだろう。たいしてためらうことなく従ってくれた。良かった!こういう時、変に固辞されるとそのあと少々気まずい。膝にガーゼのハンカチを敷いて男の子の頭を受け入れる。全く動じないでぐっすり眠っている。こんなに深く眠れる若さがうらやましい。若さって・・・彼は来年1年生なのだそうだ。私たちの前の座席に、4年生だというお兄ちゃんが座っていた。

 

ちょうど、私も名古屋で、腕の中で眠ってしまった赤ちゃんを抱いていた帰り道だったこともあって、眠ってしまった子供の頭の重さに通常以上の共感を抱いてしまった。そうでなければ、気づくのにもう少し時間がかかったかもしれない。

 

しばし、スヤスヤと安心しきって眠るおさなごの寝顔を楽しませていただいた。その親子の降りる東岡崎駅に着いた。弟はぐっすりで目覚める気配もない。お兄ちゃんに「お母さんの荷物、頑張って手伝ってあげてね」と声を掛けると、「うん」と答えて頼もしくお母さんのカバンを受け取って肩に掛けて降りて行った。

 

以前豊橋にも住んでいたことがあると仰ったそのお母さんは、短い時間の交流だったけれど、学校のエアコンのことや小学校の部活のことなどに話題が及び、「勉強でも運動でも、精神論みたいなものがはびこっていておかしいですよね」と口にされる、考えるお母さんだった。

 

 

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少し前になってしまったが、開いた朝顔。蕾の時としぼんだ後はどう見てもピンクか赤としか思えないのに、咲くと涼やかなブルー。不思議だ・・・。一日のうちで色の変わる朝顔もあるそうだし、酔芙蓉なども朝と夕方で色が変わる。草木染でも、見た目とは違う思いがけない色に染まるものがある。植物の色素のナゾ。

 

平和の葉書と笑顔の似顔絵

Peace展も中盤の三日目、午後3時からは朗読の企画もあり、会場に出かけた。芳名帳を見るとわっとさん(id:watto)のお名前があった。週末にと仰っていたのでもしかしたらお会いできるかなと思っていたけれど、すれ違ってしまったらしい。残念。暑い中、遠いところをご来場ありがとうございました。

 

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さて、会場には笹も入っていっそう涼し気に。昨日は地元の新聞社3社が取材に来てくれて、そのうち2社は今日の朝刊に記事を掲載してくれた。スタンディングの活動を始めて3年、一度も掲載してもらえなかった、この地域のメジャー紙である中日新聞が、嬉しいことに今回は取材に応じてくれて、早速載せてくれた。これでいっそう足を運んでくれる人が増えるといいのだけれど。

 

 

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土日は寄せられた葉書の朗読・群読の企画になっているので、3時から5、6人のメンバーでやってみたが、ちょうど居合わせた一般のお客さんは驚いたような表情を見せ、間もなく会場を去ってしまった。朗読を聞くということにあまりなじみがないだろうし、これは楽しんでいただくというよりかえって居心地を悪くさせてしまうかも知れないと思い、そそくさと終了した。

 

さすがに”言い出しっぺ”は来場者のかなりと顔見知りでいろいろな方と話しているが、そのうち同年くらいの男性を、私に「こちら似顔絵を書いたりしている人」と紹介し、「内藤さん」と呼びかけているので、もしやと思って確認すると、やはりえむこさん(id:emukobb)がよく紹介していらっしゃる似顔絵イラストレーターの内藤勲さんだった。ご本人から、作品展の案内の葉書をいただいた。私もこの方の作品は好きなので、ちょうど居合わせることができて嬉しかった。

 

emukobb.hatenablog.com

 

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ご本人からいただいた葉書。8月31日まで豊橋市こども未来館ココニコギャラリーストリートにて「~凄いな、10代~内藤勲の似顔絵展」を開催中。

 

 

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今朝掲載のもう一紙の記事。

明日からいよいよ第3回チャリティーPeace展!

昨年末から企画準備してきたPeace展も、いよいよ明日開幕となった。今日は会場となるギャラリーカフェが定休日なので、昨日が搬入日だった。最初の年は壁いっぱいの100人によるキルトのタペストリー、昨年は300枚の笑顔の写真がメイン展示だった。今年はこのブログでも何度か紹介した通り、全国から「平和の葉書」を募集した。

 

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天の川をイメージしたネットからぶら下がっているのが、さまざまな「平和の葉書」。会期中はこれに葉書をつるした笹飾りも加わる。

 

最終的に、著名人からの色紙などを含め、葉書は目標だった300枚を大きく上回り、385点集まった。このたくさんの葉書を飾るのに、昨年300枚のスナップ写真の展示に協力してくれた方が、天の川をイメージした展示をという私たちの思いに力を貸してくださった。

 

ただ、専門家は私たち素人と違ってやはり細部までおろそかにできないようで、展示の土台となるネットの設置(場所が違うとはいえ、シミュレーションは先週の交流会時に実施済み)に非常に時間がかかり、搬入に許された時間のかなりを使ってしまったので、そのあと300枚以上の葉書をつるす作業が果たして時間内に終わるのだろうかと気をもんだ。

 

けれども、一時は足の踏み場もなくなるほど作業を手伝う人が集まってくれたため、つるし始めると案外早く作業は終了し、店長さんと約束していた時間より少々オーバーはしたものの、なんとか許容の範囲内かなと思える程度で撤収することができた。

 

去年このPeace展の収益の半分を寄付した「おいでん(いらっしゃい)福島っ子!」という、福島の子供たちの保養活動を行っていた団体は、残念ながら資金難で今年から保養活動を中止したそうで、今回の寄付先は「3.11子どもガン基金」になった。開催中、会場でカンパも受け付ける。

 

 

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期待大の『透明なゆりかご』と思わぬ掘り出し物か『dele』

ボランティアの日本語教室やコスモス会が夏休みに入って予定がぐっと減ったうえに、この暑さで以前にもまして家にいる時間が長くなっている。いきおい、ドラマや動画を見たり本を読んだりして過ごすことが多くなる。

 

夏ドラマもみなスタートしたようだ。今期は楽しみに次回を待つほどの作品はあまりないなあと思っていたが、NHKの『透明なゆりかご』がとても良かった。看護学校生で17歳のアオイが、夏休みに産婦人科医院で看護師見習いとしてアルバイトする。そうして赤ちゃんを取り巻くさまざまな人間模様にふれ、命について考え、成長していく。

 

まず、ヒロインを演じる清原果耶さんがとてもいい。朝ドラに出演経験があるようだが、私は今回初めて知り、透明感や清潔感に非常に惹きつけられた。先生や看護師を演じるレギュラーの俳優陣もいいうえ、各話ごとのゲスト俳優たちも魅力的だ。

 

以前やっていた『コウノドリ』といいこの作品といい、出産シーンの赤ちゃんや産院にいる新生児らしい月齢の小さな赤ちゃんたちを、どのように撮影しているのだろうと気になる。少し前までは生まれたばかりの赤ちゃんなどいかにも作りものというのが分かったものだが、近ごろはどう見ても本物の赤ちゃんで、可愛いくて嬉しいのだけれど、どうか赤ちゃんに負担がかかりませんようにと祈らずにはいられない。

 

そして、またまた深夜枠で思わぬ掘り出し物。『dele』。山田孝之くんと菅田将暉くんのW主演が見られるうえ、引き締まったストーリーや切れの良いアクションで、今後に大いなる期待を抱かせる。

 

 

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赤ちゃんのモロー反射の画像。ー「こそだてハック」さんのサイトからー

 

 

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赤ちゃんはみんな、ちゃっかり周囲の保護意欲をそそりますね(それなのに虐待したりネグレクトしてしまう人は、心に大きな傷を抱えているか、余裕のない環境に置かれているのでしょう)。

ー画像は「みんなのペットライフ」さんのサイトからー

 

とりあえずできることを・・・

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以前紹介した、小学1年生たちにもらった種から芽吹いた朝顔が、蕾をつけていた。

 

 

今日、東京では「杉田水脈議員の議員辞職を求める自民党本部前行動」が行われたようだ。産経デジタルで報道している。(追記:朝日や毎日のサイトでも報道あり)

www.msn.com

 

自民党北海道支部連合会前でも同様の抗議行動が行われたらしい(追記:SPYBOYさんによれば、大阪・福岡でも)。

 

豊橋には自民党の事務所はないが、また”言い出しっぺ”がフェイスブックで「おかしいことはおかしいと声を上げよう」と呼びかけている。

杉田議員の発言に抗議するハガキをたくさん送ることにしました。やはりダメなものはダメと言わないとね。

みなさんは、名前(ニックネームでも)とできれば一言を書いてもらうだけです。今回はこのfacebook上やメールでも受け付け、僕が「代筆」してハガキをまとめて送ります。どさっと!

宛先は杉田議員事務所、NHKやTBS、地元議員です。これも希望を知らせてください。さあ、早めに行動しましょう。 

 

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https://www.facebook.com/groups/900571103346523/

ということで、フェイスブック上のコメント欄からも依頼を受け付けて”言い出しっぺ”が代行するとのことなので、FBを使える方はぜひご参加を!

 

インターネットの署名サイトでも、何か所かで呼びかけているようだ。今現在は弱者でも少数派でもない人も、いつどんなことで「生産性のない」状態に陥るか分からない。本意でなくとも、少数派の存在にならざるを得なくならないとも限らない。誰もが安心して暮らすために国というものがあるのであって、国家のために個人が存在するのではないはずだ。

 

 

 

ところで、民生委員として担当している見守り対象の方の弟さんから、「今日ずっと兄と連絡が取れない・・・」と夜7時ころに電話が入った。普段こんな時間まで外出していることはないと言う。熱中症の心配もあるし、それでなくても病気を持っている方なので、私も気が気ではなくて、それから何度も足を運んだり電話を掛けたりした。

 

弟さんは合鍵を持っているので、名古屋から飛んでくることになったが、結局8時過ぎに部屋に明かりがついているのが確認できたので伺うと、普段通りの様子で出てきた。外出していたのだと言う。どこへ、何の用事で、と思うけれど、相手が言わないので詮索は控えた。ただ、今後こういう時は、弟さんに帰宅は遅くなるが心配しないでと連絡を入れて出かけるようにお願いした(当人は携帯電話を持っていない)。

 

すでに電車に乗っているであろう弟さんにすぐ連絡を入れ、一件落着。人騒がせではあったが、まずは大変な事態にならず幸いだった。

つんつるてん、テレツクテン!

「テレツクテン」は何の関係もない。ただなんとなく語感が合うなあと思って付けてみただけのこと。

 

半月ほど前、神永曉先生の「日本語どうでしょう?」で「つんつるてん」が取り上げられていて、懐かしいなあと思い、この語について書いてみたいと思っていた。

japanknowledge.com

 

f:id:yonnbaba:20180725194938j:plain weblio辞書サイトより

 

めっきり使われることのなくなった「つんつるてん」。物の豊かな時代、このような状態になった衣類を身に着けている子供を見ることはほとんどない。したがって、言葉のほうも使われることがなくなってしまったようだ。

 

兄弟の多かった昔は、「おさがり」で、「つんつるてん」で、「つぎが当たって」いて、「しょうがぬける」ことさえあったのだろう。私自身は、以前にも書いたが、戦争の影響でスタートの遅れた、安月給のしがない公務員家庭の次女であったが、姉と11も年が違ったせいか、ほとんどおさがりを着た記憶はないけれども。

 

団地の集会所の南側の窓のカーテンが、長年日光にさらされて、何年か前からしょうがぬけてボロボロになってしまったため、老人会のメンバーの一人に縫ってもらって取り換えた。こんなことでもなければ、いまどき「しょうがぬけた」布地を目にする機会もないのではないか。

 

神永先生によると、「つんつるてん」は「何でそのように言うのかよくわからない不思議なことば」なのだそうだ。使用例も明治になってのものしか見当たらないとのこと。もしかすると、その当時の影響力の大きかった有名人の誰かが、勘違いして、あるいは思い付きの新造語として、使ったものが、大流行して定着してしまったのかも知れない。

 

時代の流れで、それがまた消えていこうとしている。

 

 

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この子たちは、私の心の中に残る・・・。