よんばば つれづれ

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自習室&カフェtalkが始まりました!

以前クラウドファンディングを利用して、友人が中高校生のための学習支援のために自習室&カフェを始めることをご紹介した。

友人のクラウドファンディングにご協力ください! - よんばば つれづれ

 

その自習室&カフェtalkが、とうとうこの9日からオープンした。すぐにもお祝いに駆けつけたかったが、今週はあいにくいろいろ予定が立て込んでいて、初日に行くことができなかった。当面、月水金の営業ということで、やっと今日出かけることができた。

 

今回は路面電車を降りてから、ちゃんと左側の歩道を歩いて行ったので、見落として迷うこともなかった。目印となる私立高校を過ぎてしばらくすると、花壇の上に小さなこいのぼりを万国旗のように翻らせている庭が見えてきた。てっきり、友人が子供たちを歓迎するためにした飾りつけだろうと思ったのだが、近づいてみるとお隣の庭だった。なんだか友人の自習室を応援してくれているかのようで嬉しい。

 

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今回は迷子にはならなかったものの、おっちょこちょいの私はスマホを忘れて出かけてしまい、写真を撮ることができない。したがって、上の鯉のぼりの写真始め、今日のtalkの写真は、ほかの方がフェイスブック上にアップしてくださったものをお借りしている。

 

今日も午前中はコスモス会もあり、お昼少し前には給食なしで帰る新一年生の見守り当番もあったので、カフェについたのは午後1時を回っていた。早速今日のランチを注文。本日のメニューは春巻き・サラダ・ほうれん草とちくわの胡麻和え・中華スープで、800円。200円追加で食後のホットコーヒーを付けてもらう。コーヒーはタイで無農薬栽培されたコーヒー豆をフェアトレード仕入れたものだそうだ。

 

春巻きは鶏肉がたっぷり入ったものと、春雨や野菜が入ったものの2種類で、大きくてボリュームがあった。スープも胡麻和えも薄味で、バランスの取れた健康的な献立だ。残念ながらまだフェイスブック上にランチの写真がないので、盛り付けなどをお見せすることができない。

 

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開店したばかりは友人知人が入れ代わり立ち代わり訪れてくれることだろうけれど、これからこのカフェが軌道に乗って、息長く自習室のほうを支えていけるかどうかは未知数だ。クラウドファンディングにサポーターという定期的に支援するシステムもあるらしいが、友人はそれは使わずに、できればこのカフェのほうの収益で自習室を運営していきたいと考えている。

 

もと会計事務所の建物を改装した地味なこのお店で、コーヒー400円とか、ランチ800円は高いと感じる人も少なくないかもしれない。準備段階ではっきりそういう意見を言う人もいて、友人も悩んでいたが、私はお値打ちなランチがしたい人はそれに適したお店に行けばいい、ここには子供たちの学習を支えたいと思う方が来てくれればいいんじゃないのと励ました(それでも来てくれる方もたくさんいると信じたい)。

 

まだ月曜と水曜の2日だけだけれど、子供たちの利用はゼロとのこと。これから試験が近づいたりすれば利用してくれるだろうか。今後、学校の前や自習室の前などでチラシを配ったりする必要があれば、手伝おうと思っている。

 

2月に事務机のさび落としのお手伝いに行った時を思うと、見違えるように素敵になっていた。なんとか、自習室&カフェtalkが、地域になじみ、多くの利用者に支えられて、家にも学校にも居場所のないような子たちにとって、居心地の良い場所となってずっと存在するように、できる限りの協力はしたい。

 

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クラウドファンディングは、締め切りまでまだあと一週間ほどあります。目標額には遠く届きませんが、集まっただけは彼女の助けになります(こちらは資格審査が厳しいのだそうです)。もしよろしければ、ご協力ください。

camp-fire.jp

 

そしてなにより、末永い支援のために、お近くの方はぜひカフェtalkをご利用になってください。

市電東田坂上電停から南へ向かう大通りの左側の歩道を歩いていけば、5分ほどでtalkの看板が目に入ります(藤の花高等学校の南100メートルくらい)。

 

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またまた”言い出しっぺ”の新作プラカード

ご近所さんにいただいた「漢字クロスワードパズル」が面白くて、いろいろしなくてはいけないことがあるのに、つい夢中になってしまい、気づけば9時を回っていた。明日の民生委員会に持っていく書類を作り、0414の抗議行動のプラカードを作り、こんな時間にブログを書いている。

 

先週の交流会でスタンディングは火・木と土日となり、火曜日の今日はスタンディングだった。その前に「平和の葉書プロジェクト」専用のフェイスブックページ作成を担当してもらう人と”言い出しっぺ”と3人で、いつも利用する駅前のレストランで打ち合わせもした(私はさらにその前に土曜日の東京行きの切符の購入も済ませた)。

 

もろもろを済ませて6時からスタンディング。寒かった。

”言い出しっぺ”が、またまた新しいプラカードを作ってきた。いかがでしょう?

首相と夫人の顔は別になっていて、プラカードの後ろからチョロチョロ出したり引っ込めたりできるようになっています。

 

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ここにも行政のブラックボックス

私の住む豊橋市では、この何年か「ユニチカ跡地住民訴訟」をしていて、今年2月に名古屋地裁で、原告住民側の全面勝訴の判決が出た。このニュースがテレビで流れた時、「被告の豊橋市長は控訴する方針」と聞いて呆れた。

 

簡単に説明すると、戦後当市の復興のためにユニチカを誘致したのだけれど、その際に27万平方メートルという広大な土地を、戦後開拓した農民から市が買い取って、企業側には無償提供した。いちおう、使用をやめる場合は市に返還するという規約があったらしいのだが、市議会にも市民にも何も知らされないまま、ユニチカ平成26年、市長に全面撤退を伝え、平成27年には土地を63億円でセキスイに売却してしまった。つまりただで借りていた土地を、自分たちが使わなくなったからといって売り飛ばし、代金を懐に入れてしまったのだ。

 

それを森友問題と同じように、一人の市会議員が議会で質問したことから市民の知るところとなり、その63億円の代金は当然市が受けとるはずのものなのだから、市長はユニチカ側に返還を請求せよと訴えたのがこの訴訟だ。

 

たいていの地方自治体と同じく当市とて財政は苦しい折り、このような大金を返却してもらえるのは、市長としても願ってもないことのはずなのに、この判決に不服で控訴するとはどういうことなのか。どうしたって怪しげなことを想像してしまう。

 

 

今日はこの裁判の報告集会があったのだが、日曜日の朝9時半という早い時間にもかかわらず、百数十人規模の会場は満員で急遽臨時の席が増設されるほどで、市民の関心の高さがうかがわれた。

 

国の森友問題と同じような病巣がここにもあった。ちなみに豊橋市の現市長は国土交通省(入省時は運輸省)の元官僚だ。さすがに市長も控訴理由書が書けないのか、いまだ正式に控訴は成立していない。今後市長や市長側が与党の市議会がどのような行動に出るか、市民はしっかり監視していく必要がある。

 

 

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カタイ話だったので、せめて頂き物のフォトジェニックなクッキーを。

クッキーやクリームの甘さと、ドライフルーツの酸味が素敵なハーモニー。

「0414国会前大行動」参加計画進行中

前々から参加してみたいと思っていた東京の抗議行動に、いよいよ行ってみようと思っている。今こそ、一気呵成に「投了」まで追い込まなくては!と思うので、なんとか少しでも議事堂を埋め尽くす群衆を大きくする一人に加わりたい。

 

スタンディングのフェイスブックに、「0414国会前大行動」の記事をシェアして、一緒に行きませんかと呼びかけてみた。すぐに2人の女性が「行きたい」と手を上げてくれた。一人は高速バスで行くそうだが、もう一人の方と私は新幹線利用で行こうと思っている。

 

一人でも多く!というのはもちろんだけれど、同時に、誰か東京のよく分る人が行ってくれれば・・・という下心もあった。ところが、この新幹線で行くという方は、私を頼りにして手を上げられたようなのだ。正直に「天才的な方向音痴」であることはお知らせしたが、呼びかけたのは私なので、この際頑張らねばならないと責任を感じている。

 

すでに、ちょっとドキドキ緊張状態に入っているのだけれど、でも、東京の抗議行動初参加は楽しみでもある。

 

 

今日は”言い出しっぺ”が香山リカさんの講演を聞きに名古屋に行くため、珍しく交流会(ミーティング)を午前中に行った。「平和の葉書プロジェクト」と今後のスタンディングの方針の相談だ。著名人からもボツボツと色紙や葉書が届き始めた。”言い出しっぺ”は名古屋でうまく香山リカさんと話すことができたらしく、メッセージをいただけたとのことだ。

 

今日は土曜日なのでスタンディングは4時からだが、それには時間がありすぎるので、都合のつく5人でそのまま駅前でスタンディングを30分して解散した。

 

私はそのあと腹ごしらえをして、東京に行くのに服がない!と駅ビルでショッピング。通販だと試着ができないため、手ごろな普段着しか買っていなくて、ちょっと出かけるとなると困ってしまう。

 

家の中で唯一整理の進んでいないのが衣類で、量だけは恐ろしいほどあるというのに、いざとなると着るものがない・・・。早くなんとかしなくては!

 

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以前紹介した多肉植物の落ちた葉を植えておいたら発芽した赤ちゃん。1ミリか2ミリだったのが、やっと1センチほどに成長したのだが、そうしたら親であるもとの葉のほうは、ペシャンコに薄くなってやつれてきた。わが身を細らせて赤ちゃんに栄養として与えたのだろう。こんな小さな植物にすら負けてしまいそうな人間社会であることよ。

ピカピカさんがいっぱいの入学式

雨は落ちそうだけれど落ちない。桜はすっかり葉桜だから、神様がせめて雨は控えてくれたようだ。今日は地域の小学校の入学式。例によってご招待があったので、民生委員として出席させていただいた。

 

とっても小柄な子から、学年が2年くらい違うんじゃないかと思うような体格の良い子まで、2クラスと支援学級の新1年生たちが、拍手に迎えられて入場した。

 

来賓祝辞でPTA会長さんが「みなさんご入学おめでとう」と言うと、元気に「ありがとうございます」と返ってきた。可愛らしくて、頬が緩むと同時にちょっとウルっとしてしまった。年のせいか涙もろくなっている。そのあと、保護者に対してのお祝いの言葉に、大人たちは軽く頭を下げる人はいたが、シーンと静まり返る。大人たちも子供に倣って「ありがとうございます」と声を出したらいいのにと思ってしまった。子供には元気に挨拶をと言いながら、大人はこれだもの、だんだん子供が声を出さなくなっていくのも道理だ。

 

入学式のあと、民生委員仲間と近くのお店でお茶にしたのだが、やはり子供たちは、おめでとうと言われたらお礼を言うように幼稚園で指導をされていたという話だった。子供に求めることは、大人たるもの率先垂範したいし、大人ができないことは子供に求めるべきではない。小さなことだけれど、こういう一つひとつが大人への不信感を育てていくように思う。

 

6年生の校歌や太鼓演奏・縄跳び・マット運動などの披露以外は、この世に生を受けてたった6年の子供たちには少々退屈な祝辞の連続だったと思うが、どの子もちゃんと式が終わるまでおとなしく座っていた。

 

 

今日はNちゃんの入学する高校も入学式だったようで、昼過ぎに制服姿で挨拶に来てくれた。彼女との楽しい1年半が、最高の締めくくりだったことに心から感謝する。ささやかなお祝いのプレゼントを渡し、前途の充実した日々を祈った。高校入試との付き合いなんてもうないと思っていたのに、二十数年ぶりに頭の錆を落とす機会をくれたNちゃんの、今後の人生に幸あれ。

 

 

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(写真は学校のホームページから、去年の入学式の様子を拝借)

夏のイベントのチラシが遂に完成!

またまた”言い出しっぺ”の発案で、昨年から企画を練り上げてきた新しいイベントは、分かりにくいとの意見も多く出て、一時はもうこの企画はだめかなと思うこともあったが、なんとか完成品のチラシができがった。スタンディングの活動から派生して、いまや絵描きでもある”言い出しっぺ”にしたら、これでもまだ色などに少し納得がいかないようだが。

 

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最終的にはプロに少々手を入れてもらったが、チラシデザインは”言い出しっぺ”

 

これは「日本中(できれば世界中)を平和の葉書が飛び交う」プロジェクトをしたいという、”言い出しっぺ”の願いから始まった。ではその葉書をひとつの作品ととらえて、今回のPeace展の目玉にしようということになった。葉書は基本さえ押さえれば結構自由度が高いので、どんな葉書で誰に宛てて何を書くかは創造性にあふれた行為だ。

 

最初のPeace展は100人のキルトをつないだタペストリー、昨年は100人以上の人から寄せられた300枚のスナップ写真が展示の中心になった。今回もできれば平和の葉書を200枚以上は集めたいと思っている。Peace展終了後には、みんなで賑やかにパレードをしながら、郵便局までそれらの平和の葉書を投函に行く。ここまで含んだイベントだ。

 

マスコミに取り上げてもらったり、より多くの人に関心を持ってもらったりするために、今まで私たちの活動に関わっていただいた著名人や、平和に関して積極的な発言をしている有名人などにも、協力をお願いする努力も始めている。

 

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【追記】チラシを斜めに使って封筒にするアイデアは、3年前自主上映会をした『スーパーローカルヒーロー』の田中監督から私に届いた、次の作品の紹介DMからいただいた。

 

チラシがそのまま、私たちに届く封筒になっている。この中に平和の葉書(官製はがきなら5枚ほどが通常料金内らしい)を入れて、パタパタと点線で折ってテープで止めて投函する。直接会える人はもちろん手渡しで構わないが、今年は遠隔地の人にも参加していただくことができる(お知らせくださればチラシをお送りいたします!)。

 

 

今日も12人ほどでスタンディング。前々回あたりから、一人が「森友問題これで幕引き許しません」と言うと、「幕引き許しません」とみんなで追いかける、呼びかけ形式で声を上げながらのスタンディングだ。「安倍昭恵さんの証人喚問求めます」「求めます」のバージョンもあり。

摺師安次郎の魅力が光る『父子ゆえ』梶よう子著

初めての著者だと思ったが、昨年『ことり屋おけい探鳥双紙』を読んでいた。この時は人物描写が今一つ物足りないと感じたのだけれど、今回の作品は、主人公も周辺の人物たちもなかなか魅力的に描かれていた。

 

主人公安次郎の職業の設定も魅力的だ。浮世絵の摺師なのだ。絵師なら歴史上に名を遺す有名どころも多いし物語に登場することも珍しくないが、摺師が登場する話は知らない。浮世絵が、絵師が描いた絵を彫師が何枚もの板を彫って、それから何色もの色で刷り上げるという大まかな知識はあったけれども、色を重ねる技法やぼかしの技法など初めて知ることがたくさんあって、とても興味深かった。

 

安次郎はお産で妻を亡くし、その時生まれた息子は妻の実家に預けて、摺師として働いている。もとは武家の子だったのだが、火事で親兄弟をなくし今の親方に拾われ、摺師として江戸一番といわれる職人になった。

 

安次郎の仕事場である摺師の工房「摺長」を中心に、浮世絵にまつわる事件や、舅姑・主人公の住む長屋の住人らの温かな人情、息子信太との情愛などが描かれる。職人同士の妬み・そねみからの悶着、腕の競い合いや商い上の駆け引きなど面倒な問題も次々起きるが、安次郎のいかにも武家の生まれらしい冷静で筋を通す対し方に惚れ惚れする。

 

また、母を知らず父とは離れ、祖父母に育てられる信太は、幼いながら大人たちを気遣い弱音を吐かずけなげだ。この信太と、厳しいながらも深く息子を思う父安次郎との情愛もこの物語の大きな魅力だ。

 

浮世絵の製作現場を眺めながら、江戸の人情を味わい、時代を超えて通じる人間の生き方に感動させられる、良質なエンターテインメントだった。

 

 

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『いろあわせ』という同じシリーズで先に出ている作品があるようだ。