よんばば つれづれ

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松山ケンイチさん演じる大器くんがタマラナイ『隣の家族は青く見える』

1月にスタートした冬ドラマも中盤にさしかかっている。今期はなんとしても見逃したくないと思うほどの作品はないけれど、『隣の家族は青く見える』がほのぼのしていて楽しい。

 

一昨年話題になった『逃げるは恥だが役に立つ』が新しいタイプの恋愛ドラマを見せてくれたが、この『隣の・・・』は、新しいタイプのホームドラマと言えるかもしれない。舞台は4つの家族が暮らすコーポラティブハウス。住んでいるのは、子供が大好きなのになかなか授からない夫婦(松山ケンイチ深田恭子)、ゲイのカップル、子供をつくらない約束をしているカップル、商社マンの夫と専業主婦の妻に二女で、理想の家庭を装っている家族だ。

 

これに加えて、松山ケンイチの実家の焼鳥屋では、妹が結婚していないのにその店で働く若者の赤ちゃんをみごもるという事態になっていて、現代の若い家庭が抱える様々な問題を提示している。

 

松ケンと深キョンのカップルは不妊治療に取り組み始め、その治療が経済面だけでなく、精神的にも負担になることなどが分かりやすく描かれ、子供を持ちたいと思っている人たちや、その周囲の人たちにはとても参考になりそうだ。

 

物語は不妊やゲイや前妻との間にできた子を引き取る問題や、過酷な労働環境に嫌気がさして退職したものの、なかなか次の就職口がなく悩む夫など、結構深刻な問題をはらんでいるのだけれど、なんといっても主人公のふたりがお互いを思い合い、周囲の人にも思いやりがあって、見ているものの心を温かくしてくれる。

 

とりわけ、松山ケンイチさん演じる夫の大器くんが素敵で可愛くって、たまらない。先週は、夫の実家で義妹が初めての胎動を感じる場面に遭遇し、周囲のみんなが大喜びしている中、本当は自分はすなおに喜べなかったのだと、妻の奈々が打ち明けるシーンがあった。大器は奈々をなぐさめ、自分たちはこんなにも赤ちゃんに来てほしいと願っているのだから、きっといまに来てくれると励ます。ああ、こんな優しい旦那様がついていてくれたら、どんなに幸せだろう。

 

また、ゲイのカップル(眞島秀和北村匠海)の北村匠海と妻の奈々が、共用スペースで仲良く話をしている様子を見てしまった大器が、焼きもちを焼く様子がなんとも可愛い。深田恭子さんの奈々もおっとりしていて和ませるが、このドラマの一番のほのぼのキャラクターは松山ケンイチさんの大器くんだ。

 

松山ケンイチさんと言えば、『デスノート』のLとか『銭ゲバ』(ちょっとしか見ていないが)の暗い役が思い浮かぶのだけれども、この大器役もぴったりはまっていて、彼のお母さんよりはるかに年上であろう私ですら、胸がときめいてしまいそうだ。

 

 

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ロングヘアーにさようなら

たぶん人生最後、と思ってこのところロングヘアーにしていたが、白髪染めをやめたくなったので、春になったら髪を切ろうと決めていた。まだ寒いけれども、暦の上では春になったので、その決心を実行した。

 

今まで何回か書いているように、私は美容院が苦手だ。それで、今回思い切って近くにある「カットするだけ」という安い店に行ってみた。このあいだ民生委員の用事で集まった時、ほかの委員の人たちがそこの話をしていて、十分だという評価だったので、ちょっと行ってみようという気持になった。少々おかしくても、どうせ普通の美容院に行っても私は気に入らないのだし、しばらくすれば髪は伸びるのだから!

 

初めてなのでちょっと勝手が分からなかったが、券売機で1080円の券を購入し順番の書かれた椅子で待つシステムらしい。私は気づかずに別なほうの椅子で待ってしまったが、店員さんがちゃんと飛ばさないで呼んでくれた。

 

私の担当はまったくおしゃれとは縁遠い感じ(ゴメンナサイ)のおじさん。ちょっと不安が頭をよぎったが、もう俎板の鯉の心境だ。「どれくらい切ります?」「白髪染めをやめるので、思い切りショートにしてください」と全権委任。

 

カットに要する時間は10分を謳っているが、たぶんその倍くらいはかけてくれたように思う。「シャンプー・ブローなし」ということだが、いちおうブローらしきことまでしてくれて、まずまずの仕上がり。明日の朝シャンプーしてみないと本当のところは分からないけれど、カットだけで何千円も取られる美容院から帰ってイライラすることを思えば、精神衛生上も非常に良い。美容院での当たり障りのない会話というものも苦手な私には、むだな話かけをせず仕事に集中してくれるのも好都合だ。

 

それにしても、この店の繁盛ぶりには驚いた。ひっきりなしに客が来店していた。ニーズをうまく掬い取れば、まだまだ新しい商売ができるのかもしれない。

 

 

昨日は立春にふさわしい穏やかな天気だったが、今日は日差しこそ幾分春を思わせるものの、風はとても冷たくて寒かった。首回りが少々スースーするが、気分一新、白髪染め撤収計画をなんとかうまく進めたいものだ。

 

 

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人間はいろいろと面倒ね~。アタシタチもおばあちゃんだけど、シンプルなものよ。

物語の結末は読者に託される『黄金の騎士団』井上ひさし著

みなしごで「聖母の騎士園・若葉ホーム」で育った主人公外堀公一は、一流企業の新人研修中に、その園の田中文子副園長が骨折で入院し、精神的に心配な状態になっていてしきりにあなたに会いたがっているので、至急見舞に来てほしいという手紙を受け取る。

 

その新人研修は戦時中の軍隊のように非人間的で厳しいもので、どんな事情があろうと途中で抜けることを認めなかったが、公一は大恩人の副園長が心配で、クビを覚悟で脱走する。

 

副園長を見舞い、認知症で徘徊症状も出ている園長と若葉ホームのことを託され、古巣のホームを訪ねると、残された6人の子供たちが経営状態の悪化や地上げの危険などを抱えたホームと園長を守っていた。

 

子供たちの話では「黄金の騎士団」という正体不明の慈善団体が経済面で支えてくれているというのだが・・・。

 

実は子供はこの6人のほかにもうひとり、プロジェリア(早老症)の小早川文夫という大変な能力の持ち主がいるのだけれど、彼は自分の命を削るようにしてみんなの夢の実現ために力を振り絞っていた。

 

 

バブルがはじけたあとの不況の中、幸せはお金じゃないよねなどと束の間人々は口にしたけれど、今はむしろバブル期以上に世の中には拝金主義がはびこり、格差は拡大し殺伐としている。物語の中で、コンピュータや電話といった機械関係だけは少々時代を感じるが、描かれている企業の在り方や働く人への扱い、政治家を取り巻く状況などに全く古さを感じないことが悲しい。

 

本の出版は2011年だが、作品は1988年から翌年にかけて夕刊フジに連載されたものだそうだ。なぜか中断されてしまい、続きが書かれることはないまま、著者は天に召されてしまった。

 

この物語の中で子供たちが目指すのが、「ベンポスタ子ども共和国」を手本にした、自分たちの手で作り上げ運営していく子供のための施設だ。小早川文夫の神がかった能力で資金を作り上げ、候補地も決まりその住民たちの同意も取り付けていたのに、巨大資本が大物政治家を動かして横槍を入れてくる。

 

それを阻止するために子供たちは大芝居を打つことになる。これが奏功し、めでたく子供たちの理想郷が生まれる・・・という結末が読み手の私の希望であり、勝手にそう作り足して満足することはできるのだが、分からないのが、この大芝居のある部分だ。

 

役者の卵たちを集めて政治家の資金集めのパーティーという台本で芝居をし、そういう裏を知らない政治家と資本家側の悪だくみを暴き出そうというのだが、事情を知らされず、本気で認められ脚光を浴びることを夢見て、パーティーの出席者を演じる俳優たちをコケにしているという点だ。最後の最後で演出家が提示するこの問題点に、井上さんはどんな解決法を考えていたのだろう・・・と、この一点が私にはとても気になるところだ。お読みになっていない方にはうまく伝わらない気もするが、その点だけは井上さんの筆になるものを読みたかったと残念で、どうしても触れておきたかった。

 

子供たちが大資本家と渡り合えるほどの経済力をつけた手段は、大豆の先物取引というもので、この説明に分厚い本のかなりが割かれている。そのあたりは私は飛ばし読みしてしまったが、先物取引というものが多少は分かったような気がする。ばくちのようで悪者のイメージしかなかったけれど、物の値段を恣意的に操作しようとするものから守るシステムとして生まれたものだと分かった。

 

それぞれの子供が自分の能力を発揮して集団のかけがえのない一員となり、周囲の大人たちも陰になり日向になりして温かく見守り支える。小早川文夫のような奇跡的な存在もめったにいないし、信彦少年(IQ280)のように賢い子もなかなかいないだろうが、子供は侮れない存在だ。愚かな大人は子供を見くびって、えてしてその能力を削いでしまう。

 

そして、日本の教育ではお金の話はいけないことであるかのように子供から遠ざけてしまっている(そのくせ実際の周囲の大人たちは、往々にしてお金に目の色を変えている)が、きちんとした経済の仕組みを教えることは大切だ。拝金主義は良くないけれども、世の中のかなりの問題が経済的なことで解決がつくことも事実だ。

 

 

それにしても、本作の中に出てきた「ベンポスタ」という夢のような子供たちの国が実在するというのには驚いた。サーカス団で経済収入の大部分を賄っているという。物語の中の子供たちは、それを消えかかっている地方の子供歌舞伎を復興して当てようとした。井上さんの夢見た「ひょうたん島」「吉里吉里国」に次ぐ理想郷だろうか。こんな国が本当にできて、子供たちがのびのびと暮らせたらどんなにいいだろう。

 

 

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久しぶりのスタンディング

今日はほかの予定で参加できないと思っていたスタンディングの交流会(ミーティング)だったが、その予定が流れてしまったので急遽参加することにした。午後1時半からだけれど、どうせなら30分早く行って、久しぶりに1時からの「安倍政治を許さない」のスタンディングにも出てみようかと、12時前に家を出た。

 

駅ビルでお昼をとって、1時から駅前に立つ。私は「安倍政治・・・」の例のポスターは好みではないので、自分で書いた「首相、ウソを認めて退陣を」を掲げて立った。3日のこの行動にはいつもこれくらい参加があるのか、それとも今日が多かったのかわからないが、30人以上の仲間が立っていた。

 

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”言い出しっぺ”の大型プラカード。WANTEDの写真は左から、昭恵夫人、佐川国税庁長官、加計氏。

 

このあと1時半から4時前まで場所を移動してミーティング。こちらは8人の参加だった。夏に計画しているイベントにむけての打ち合わせと、当面するべきことなどを話し合った。夏のイベントはだいぶ企画が固まってきて、宣伝用のチラシも今月中くらいには仕上げることができそうな見通しになった。

 

その長期計画とは別に当面するべきこととして、やはりNHKには、政府にとって都合の悪い部分も含めて、もっと国会のニュースなど重要なことを、きちんと報道してくれるよう要請する声を送ろうということになった。電話やファックスを呼びかけるよりも、印刷済みのはがきに署名して投函してもらう形が一番呼びかけやすいし、参加もしてもらいやすいという意見にまとまった。

 

今日はすでに1時に立ったのでないかと思っていたのだけれど、4時からは定例のスタンディングをするというので参加。1時と違って日が傾いた上に冷たい風まで加わって、とても寒かった。

 

日ごろの運動不足を解消するため、帰りは電車を使わず歩いた。9000歩を超え、家に着くころには少し汗ばんでいるくらいだった。12時前に出かけて帰宅したのは5時半頃。今日はしっかり、スタンディング・デイになった。

キッチンリフォーム中です

おととしの秋に一部分だけ自分で塗料を塗って喜んでいた台所であるが、やはり壁のあちこちが気になるし、クッションフロアも傷んできたので、思い切ってプロに頼んでリフォームすることにした。

 

賃貸ではあるが、貸主にリフォームの予定はないというし、自己負担で常識の範囲内でリフォームするのは自由だとのこと。まだまだこの先当分住み続けなければならないのだし、ちょうど良いころ合いだろう。

 

というわけで、今日はキッチンの壁と天井のリフォームの職人さんが朝8時過ぎから来て、夕方6時ころまで作業してくれた。明日は床をするので、まだ家具や冷蔵庫が動かされたままだし、飾っていたものや吊戸棚の鍋などはリビングに置いているので、家の中がぐちゃぐちゃだ。

 

普段は三度の食事のほかに10時も3時もティータイムにするのだけれど、なにせどこもかしこも(冷蔵庫も丸ごと)ビニルフィルムで養生されているし、流しも使えない状態で、今日は近所のレストランに出かけたお昼以外、水一杯も飲めなかった。

 

作業が終わったのが6時ころだったので、Nちゃんには7時から来てもらうことにして、しっちゃかめっちゃかの部屋の中で簡単な夕食をとった。

 

明日もう一日、不自由な生活を我慢しなくてはならない。こまごました片付け物をしたくらいで私は何もしていないのだけれど、なんだかぐったり疲れてしまった。

 

 

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友人のクラウドファンディングにご協力ください!

 スタンディングで出会い、ママの会@三河でも一緒に活動している仲間が、空き家になった実家の建物を利用して、子供たちを応援する無料塾を始める準備を進めています。もちろん自己資金も投入しているけれど、それでも不足する資金を集めるため、クラウドファンディングの利用を始めました。

 

ぜひご覧になってみてください。そして趣旨にご賛同いただけるようでしたら、拡散や寄付のご協力をお願いいたします。もしご寄付いただける場合、「よんばばブログ経由」である旨をコメント欄に書いていただけると嬉しいです。 

 

おととし、友人からこの企画を相談されたとき、子供たちの塾だけでなく、お年寄りの居場所も兼ねて、地域の老若男女だれでもが、気軽にほっとしに来られる場所になったらいいんじゃないと、私はずっと以前から自分が胸に温めていた構想を話しました。私は場所の問題や資金の問題もあって夢でしかなかったけれど、友人には場所もあり、資金力もあり、何より大変な行動力がありました。

 

私も、自分の夢でもあった企画なので、できるだけの協力をしようと思っています。4月オープン予定のこの「talk」がうまく軌道に乗って、こういう場所が日本中にいっぱい生まれてくれるように願います。

 

camp-fire.jp

 

 

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オベンキョはたいせつよzzz・・・   byドリーム

今年も小学一年生と遊ぶ

地区の小学校の「お年寄りと昔の遊びを楽しむ」授業に、今年も参加した。うちの老人会は、去年と同じおはじき担当で3人。その中の一人が先週末になって仕事が入ってしまって参加できなくなったと言うので、急遽何人かに連絡してやっと代わりに手伝ってくれる人を見つけた。私以外の2人は今年初めての参加だ。

 

今年の一年生も去年に負けないほどとっても元気だった。最初に全員で挨拶を交わした部屋からおはじきをする和室に移動するときには、最初におはじき遊びをする子供がさっと私たちの手を引いて和室まで案内してくれた。

 

ほとんどの子供たちがおはじき遊びの経験はなく、当然ルールも知らないので初めのうちは戸惑っている子もいたが、何回か順番が回ってくるたびに上達していく。なかなかうまくできなくて悔しがっている子もいたが、どの子も「次の遊びに移動ですよ」という声がかかるまで夢中でやっていた。

 

給食、今日の献立はチキンライスで、付け合わせはオムレツとスープだった。

 

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ネットから見つけた似たような献立。スープの具がこれよりもう少し寂しく、牛乳はビンのものだった。野菜が高いから仕方ないのかもしれないけれど、似たような色ばかりなので、ちょっと彩の緑が欲しいなと思った。

 

私が一緒に給食を食べたのは4人の子供たちだったが、ひとりの女の子が「私キムチ大好き。だって私は半分韓国人なんだよ」と言い、もうひとりの女の子はフィリピン人のようだった。やはり外国人比率は非常に高い。

 

子供たちと話すときに、一緒に参加したメンバーが「おばさんが子供の時には・・・」と何度も「おばさん」と口にしていた。最初の挨拶の時に子供たちは「おじいさん、おばあさん・・・」と言っていたのだけれど、現代の高齢者はやはり自分のことを「おばあさん」とは認識していないのだろうなと思い、ちょっとおかしかった。

 

子供たちからはどう見えているのだろう。たぶん、やっぱり「おばあさん」だろうな。私が子供の時には20代後半くらいの人でさえ、立派におじさん、おばさんに見えた気がする。

 

去年と同じように、子供たちが絵とお礼のメッセージを書いた封筒に入った朝顔の種のプレゼントをもらって帰ってきた。

 

 

3時に見守り隊で下校路の横断歩道に立っていると、私を見て「あっ、今日来た人だ!」と言って通っていく子がいた。

 

 

去年のエントリ

yonnbaba.hatenablog.com